今回は、マネースクエア(トラリピ)が特許を取得している機能:決済トレールについて、考察したいと思います。

 

 この機能は、特許がとれるだけあって実に強力で、松井証券との間で特許紛争が起きているのもむべなるかなです。

 

 まず、決済トレール機能とは何か。

 公式サイトの解説を私なりにかみ砕くと、あらかじめ設定していた決済価格がトレンドを追いかけるように自動で移動(トレール)し、トレンドが反転したところで最後に設定された決済価格のところで成行決済が執行される機能です。

 例えば、154円と155円の2本のポジションがあって、それぞれ当初1円の利益で決されるように設定されていた場合、

1 通常の自動取引だと最初に154.9円から155円になるところで、154円のポジションが決済されてしまいます。

2 しかし、決済トレールを設定すると、そこでは決済されません。

3 相場がそのまま156円まで上がった場合に、154円のポジションの設定決済価格が155円から156円に変更されます。

4 その後156.5円まで上がった後に下がってきたら、そこで156円まで下がってきたところで成行決済されます。

 

 ここまでで分かる通り、メリットは、トレンドが大きく強いときに、利益を積み上げることができることです。

 上の例ですと、通常の自動取引ならば2円の利益のところ、決済トレールがあると3円の利益が上がります。

 現実の相場の大きなトレンドでは、設定決済価格を何度も跨ぐことが多く、余計に利益の差が出ます。

 逆にデメリットは、幅の小さいレンジ相場のときに、そもそも利益が確定しないということが起こることです。つまり通常の自動取引なら何度も新規・決済を繰り返して利益を上げられるような局面でも、決済トレールがあると最初のポジションがなかなか決済されず、リピートが始まらないということが起こりえます。

 

 じゃ、どうすればいいんか?ということですが、私の解決策は、シンプルに設定を2つ用意するというものです。

 1つの設定で全て局面に対応しようとするから難しくなるのであって、それぞれ状況に適応した設定を用意すれば、思いのほか簡単に解決できます。

 つまり、長期トレンド用に、最大レンジ幅が広く、想定利益も比較的大きく、決済トレールもつけた設定を行い、短期トレンド用には、最大レンジ幅を小さく、想定利益も小さくして、決済トレールを付けない(せま得の対象となるような)設定を用意すれば、解決です。

 

 ちなに、私はこの長期・短期の設定を、トラリピで取引中のUSD, EUR, GBP, AUD, CAD, NZD, MXN, ZARとJPYの全8通貨ペアに対して設定してます。

 その結果は、見ての通りです。