ダンナは時々、落ちているものを拾う。
以前住まっていた所から職場まではイチョウの木が沢山あり、秋には銀杏を拾った。
時季には、ビニール袋を持った人に良く遭遇した。
しかし、銀杏は後処理が臭くて大変。
今は、住まいが変わったのでイチョウの木はあるが、みなオトコのようで銀杏はならない。
ダンナの銀杏拾いは終息した。
今の住まいの共有スペースには梅の木がある。
毎年梅の実がなって、地面に落ちているのを見て来た。
いつの間にか実は無くなる。
今年、ダンナは初めて梅の実を拾った。
完熟で甘く香る。
梅酒を作る、と言う。
梅の木を見あげると、まだ結構なっている。
揺すったら沢山取れるんじゃないかと言うと、
いやいい。落ちているものだけでいい。
誰も持って行かないものなら、オレが貰うんだ。
たまっていく梅の実を見ながら、ダンナは楽しそうだ。
もうそろそろ漬けないと、痛みそうだ。
梅酒のレシピを調べろ。
意外と慎み深いダンナの完熟梅酒が出来るのが楽しみだ。
来年には飲めるだろうか。