「老後の資金がありません」垣谷美雨 | 食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

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「老後は安泰」のはずだったのに!後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費…しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか?ふりかかる金難もなんのその、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。(BOOKデータベースより引用)

 

書店に寄ったら平積みで高く積み上げられていた。ネットのレヴューもわりと多い。

老後資金について不安を抱いている人が多いということだ。

もちろん自分その一人。零細自営業で国民年金の身では、老後は無い、死ぬまで働くぞ!

・・という訳にはもちろん行かないので、なるようにしかならないと諦めモード(笑)

 

不安なのは自分だけでは無いという事は、少しは気がラク?

さて、本書の主人公の主婦・篤子さんは、パートではあるが仕事をして、二人の子どもを学校にやって育て上げ、無駄な出費には気を付けて貯蓄も手堅くして住宅ローンも後2年で完済、夫の定年後は年金と貯蓄でなんとかやって行けるかと踏んでいたが、ここへ来て誤算の連続。想定外の出費が続々で、虎の子に羽が生えて飛んで行ってしまった。

 

そんな出費は止めたいと思っても、自分でも気づかなかった見栄が邪魔していたのだった。

友人のベーカリーを夫婦でやってるサツキのシンプルで無駄のない暮らし、親のお葬式でもお金を掛けずに心のこもったもので送ったと聞き、自分の中の見栄っ張りな部分を自覚する篤子さんだった。

 

しかしながら、他人の芝生は青いもの。サツキも周りに進出した同業者との過当競争で経営は火の車、優雅なお金持ちだと思っていたフラワーアレンジメントの先生が実は悲惨な家庭で講師を掛け持ちして頑張っていたものの、破綻して事件を起こしたり、教室の生徒で裕福な専業主婦の美乃留は夫が外に子どもを作り離婚話が出たら、一人で生活するメドが立たなくて悩んでいたり。皆、表向きはそつなく過ごしているが、内実は案外苦しい事情も抱えていたりする。

 

半分ほど読んだところで、この世の現実を突き付けられかなり怖くなってしまった自分。ホラーより怖いかも(笑) 派手婚費用にお葬式費用、娘のDV疑惑に、夫婦のリストラ、年金詐欺疑惑。これでもかと寄せてくる社会の荒波。さらに、高級老人施設に入居していた義母への仕送り月9万円を断りたいがために、義妹とケンカになり、自分のマンションに引き取る事になってしまった。もう絶対絶命じゃないの?

 

ところが、ここからが急展開。この義母のキャラが絶妙で、お話しはスリリングかつ何だか楽しい雰囲気に満ちていき、読後感は気持ちよいものに。

本当に事情は人それぞれで、みな自分なりの器の中でなんとかやって行かなくちゃしょうがない。

見栄は時には頑張る材料になるかも知れないけど、見栄のために苦しくなるんじゃ本末転倒。

身の程をわきまえて、やっていくのがいいのでしょうね。

 

さて、老後。

近頃、こんなキーワードばかりが気になるお年頃なのねニヤニヤホントハ、ノンキ笑

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