羊と鋼の森 | 食べて飲んで観て読んだコト+レストラン・カザマ

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羊と鋼の森

 

原作の「羊と鋼の森」を昨年読みました。宮下奈都さんの作品で、2016年本屋大賞受賞作です。

ピアノの調律師を主人公にしたもので、調律師という仕事を選んだ若者の成長と、周りの先輩調律師たち、そしてピアノを演奏する人たちを描いた深く清々しい物語でした。

 

とても良い小説でしたが、ワタシには何か消化不良の所があって、確かブログに感想も書けなかったはず。その事がモヤモヤしておりましたが、今回映画化されたということで、ひょっとしたらこの作品に対する理解が深まるかも知れない、と思いました。

 

何故なら、当たり前ですが、映画には映像とそして、音がありますから。

 

このストーリーにピアノの音が、そして、ピアニストが奏でる音楽があれば。きっと。

 

本当に素晴らしい感動が得られました。実際、ワタシにもっとピアノや音楽の素養があれば、いえ、素養というより感受性がもっと豊かであれば、小説にももっと感動できたはずなのではないでしょうか。そういったものが不足しているからもう一つ理解が深まらなかったのではないか。

実際に音を聞かせて貰い、ピアノの音と奏でる音楽に、森の映像が合わせられた時に、その自分の不足を補ってくれたのがこの映画でした。

最初に主人公が、学校のピアノを調律しに来た調律師の出した「ラ」の音に引き込まれたシーン。

その音にはワタシはもちろん、きっと観客の方みんなが共にこの音に反応し一気に映画の世界に引き込まれたと思います。

 

夏の緑が圧倒的な森、樹冠、冬の風が吹く静謐な森。分け入って歩く人の下草を踏む足音。

真摯な目で調律の作業する主人公。ピアノを弾くことで壊れかけた心をつなぎ留める若者。

孫を見つめるおばあさん。

色々なシーンで目頭が熱くなり、シーンと静まり返って映画に集中している館内で一人ゴソゴソかばんを探ってハンカチを取り出すオバサン、ここにあり(T-T)

久石譲×辻井伸行による素敵なエンディングテーマを聴きながら館内が明るくなるまでゆっくり過ごしましたよ。

 

もう一度原作も読みかえしたくなりました。

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