マンガに関わる人々の超骨太人間ドラマ!
「マンガ」は、漫画家だけのものじゃない。
編集者、営業、宣伝、製版、印刷、デザイナー、取次、書店員…。
数えきれないマンガの裏方たちのリレーで、読者の手に届くもの。
そう、裏方の熱き想いがあるからこそ「マンガは売れる」んです!
マンガに関わる一人ひとりの人間ドラマをぐいっと描く本作、
全ての仕事人へのエール漫画です!!!
(楽天ブックスの商品説明より引用)



4月に始まって6月に終わったテレビドラマの「重版出来」、観たいと思っていたのに見逃してしまった・・・。主人公は黒木華、他にもオダギリジョーや松重豊、要潤などなど好きな俳優さんたちが目白押しだったのに~
と、ガッカリしていたのだが原作のマンガがあるコトに気が付いて、1~7巻までのコミックスを大人買い(^-^; 最近大人買いが続いて、おこずかいが無くなってマス(T-T)
ドラマの方は、10月26日にDVDがリリースと知って、カレンダーに○印付けたしね!楽しみ~

で、原作のこのマンガ、相当面白いのであった。
紹介文に「超骨太人間ドラマ」とあるが、確かにドラマは深い。色々と深くて感動もあれば、苦しみもあり、喜びもまた。
でね。絵がまた太いんだな!線が骨太!
このマンガの前に森本梢子「高台家の人々」を読んでたから、なおさら! 太い!
線の数も多くて、時々ナニが画いてあるのかよく分からんくらいだけど、それがまた味わい深いというか。とにかく、深いよー

なにせ1~7巻まで一気読みだから、色々な登場人物、エピソード、どれもキャラ立ちといい、ストーリーといい、面白くて大満足。

それでね、一つ思う所があり。主人公の黒沢心ちゃんなんだけど、柔道でオリンピック目指してた女の子が怪我で挫折して諦めて、出版社に入ってマンガ雑誌の編集者になりました。
ってお話しで、熱血かつ心優しくかつ大喰らいの魅力的な黒沢、新人なんだけど仕事をそりゃー上手く熱血でこなしていくのね。新人の段階でこんなに仕事を上手く乗りこなせるなんて、出来すぎでしょーが。まあ、そりゃね。マンガだし、主人公だし、お仕事マンガの側面もあるし、いや出来て文句もないのだけど。今からこれじゃあ、黒沢心の将来は「伝説の名編集者」ってコトなんだろうねえ。

いや本当に文句なく楽しんだのを前提として。
マンガ作成に付きものの「ネーム」を見て評価するシーンがふんだんに出てくる。新人マンガ家やデビュー前のマンガ志望の人たちが持ち込みする「ネーム」を黒沢ちゃんが担当して、ここがもう少し、とかここをこう直したらどうでしょう、とかアレコレ言うのだけど、こういう評価は新人でも出来るものなんだろうか。いや、編集者じゃなくても、かなりのマンガ好きなんかでも分かるものだろうか。お話の中でも、マンガを書いてる人が、自分のマンガのことは分からないけど他人のマンガのアラは良く分かる、なんて言ってたしね。
黒沢ちゃんも、かなりのマンガ好きなようで、編集者になる前からマンガを愛していて詳しいようだが、こういう人が編集者の立場になったら、正しくネームを評価できるものなのだろうか。

いやいや、マンガだから。そういう設定だから。そうだよね。
いや、そうなのだろうか。コドモの頃からのマンガ好きとして、マンガ雑誌の編集者ってやっぱり憧れの職業の一つであったしね。うーん、そっちの道に進む努力していたら、どうだったろうか(笑)
ホント、この太いマンガは、余計な(楽しい)ことを考えさせてくれるワ!
☆5コ付けちゃお(笑)