「天地明察」を読んだら、また沖方丁のSFに目が行ってしまい、、

「微睡みのセフィロト」は、著者の原点たる傑作SFハードボイルドということで、大変ロマンティック。いえ、残虐シーンもあるのでご注意。

従来の人類である感覚者(サード)と超次元能力を持つ感応者(フォース)の戦乱。あんまりよく分からないんだけど(^_^;、従来人類がとんでもないやり方でめちゃくちゃに殺されたらしい。あげくの果てに、感応者の女王がイタリア半島を道連れに超人類とともに異次元に行ってしまった、、、のかな?そしてそれは空に浮かぶ黒い月となって見えている。その月からは何か不思議なパワーみたいなのも降って来るらしい。

で、戦乱から17年後、感覚者も感応者もお互い憎みあったりしながらもなんとか共存する世界で、異端な感応者が起こす凶悪な事件が起きた。世界連邦保安機構の捜査官パット(シュワルツネッガーみたいなタイプ)は、
感応者の美少女ラファエルとともに捜査にあたる。


こんな殺し方が!なんて作家の想像力に感心しつつの久々ロマンなSFを堪能。