022.12.14
出張料理人 山本里志
275本目のブログになります
「食」と真剣に向き合うと
「命」が見えてくる
料理人としての責任の
私なりの果たし方
今日はそんなお話しです
「歩く京蒸」とは・・・
京という字には
物事の中心という意味があり
蒸すということが
もっとも理にかなった
調理法であり
体のためになるものだという
思いを込めてあります
お客様の身体のために
素材に妥協せず
美味しく楽しい時間を
過ごして頂けるように。。。
化学調味料を一切使わず
お客様の身体のためにしかならない料理で
日々おもてなしをさせて頂く
店舗を持たない
歩く出張料理人 山本里志の
ブログでございます
昨日は
忠海にあるシェアキッチンのある
古民家宿「あかり忠海」さんへ
出張のランチのイベントで
お邪魔させて頂きました
京蒸の暖簾までかけて頂き
ありがたいことです
その前日から
忠海入りしていまして
買い出ししながら
うろうろしていると
「おー！やまもとさん〜
またなんかやるの〜？」と
地元の方から
声をかけてもらったり
今回も
ビーガン対応のランチも
ご用意することになっていたので
用意する数は少ないけれど
仕込みは倍になるやつ
炊き込みご飯も
通常盤で２種類と
ビーガン対応を１種類
計３種類を炊き分けるべく
いろんな出汁をとりまくり
それぞれバッチリ炊き込んで
おもてなし開始〜
旬野菜をたっぷりと
せいろ蒸しにして
炊き込みご飯と共に
食後はスウィーツと
献上加賀棒茶をセレクト
ビーガンの方もそうでない方も
みなさん大満足していただけて
ほっと胸を撫で下ろす
そんなやまもとです
よろしければこちらも
ご覧ください
そこまでやるか・・・と
言われるくらいに仕込みには
時間も神経も使いますから
かなり高いレベルで
集中力を持続させる必要があり
そのために編み出した技が
「食べない」こと
常に空腹であることで
極限まで集中力が高まり
疲れを感じることはなくなり
集中しすぎて
水を飲むのも
忘れてしまうほど
福山出張の前日の仕込みから
昨日の忠海でのイベントが終わるまで
約３日間は
味見以外はほとんど
食べていませんでした
おかげさまでミスなく
そつなく終えることができました
人間やっぱり
食えないくらいの方が
本気が出るやつ
古代の人たちは
いつもいつも
おんなじ量を食べれたわけじゃ
ないだろうし
猟に出た男たちは
獲物が取れるまでは
空腹のまま戦う日だって
ザラだっただろうし
生きるか死ぬかの
極限状態でこそ
男としての真価が
問われたはず
現代でそんな経験
する必要はないんでしょうが
この度の出張で改めて
「食」を提供するということは
ものすごく覚悟が必要だということを
実感することができました
出張のご依頼をしてくださったみなさんが
私がつくったものを目の前で
召し上がっておられるわけですから
「食」は「命」
ということは
料理人はお客様の命を預かる仕事
「ヤマさんの料理はもはや神事」と
ご評価いただいたのは
この辺が伝わったのかな〜と思う
そんなやまもとです
「食」を通して「命」と向き合うと
自然が創り出す美しさに
気づくようになります
今まで何気なしに見ていた
海が
山が
空が
芸術作品に見えてきます
それはそこに
命の源が宿っているから
そろそろ我々は
自然に帰る頃なんじゃないかな
そんなことを思う
今夜このごろです
さてさて戯言は
この辺で。。。。
明日のご予約用の
炊き込みご飯の
出汁をとらねばならぬ・・・
本日も長々と
お読み頂きありがとうございます
また描きますね
ではでは〜
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