日本には、｢先立つ不孝｣という言葉があります。
私には二人の兄がいました。しかし、私は顔すら見た事ありません。伝え聞いた話しでは、兄は二人共、人間の姿すら判別出来なかった程に損壊していたそうです。
写真で姿を見る事ができた一族の男子は、遥か昔の時代のもの数枚だけです。軍服を着用し軍隊を指揮して出撃する時の姿と、多分対空重バルカン砲の前で撮影されたものです。しかし、二度と本国に帰還する事はありませんでした。ただ、１本のサーベルだけが残されました。
お腹を痛めて生んだ大事な男子を失う母の心は、どれ程に耐えられぬものか。
ある国のドローンによる爆撃映像。倒れる兵士、負傷し車で搬送しているのを狙い撃ち、赤十字のマークあるトラックがジャンベリンで炎上。まるで映画やCGみたいに鮮明です。かっこいいと思いますか？。傷ついた兵士を、狙い撃ちしているのは正しいのですか？。皆さんが納めた税金や募金等が、武器調達の支援になっていたらどうしますか？。上手な演出やプロバガンダにそそのかされ、あなたが、お昼ごはんを節約して貯めた5万円を支援金に出したのに、それで購入したライフルの弾丸が、親孝行の一人息子の胸を貫通しているかもしれないのですよ。支援が戦争を長引かせ、我が子を失う苦しみを増やす事になりませんか？。戦争反対だ支援をと言いながら、その裏側では武器がもっと必要と言ってる事に矛盾は感じませんか？。戦争当事国以外の第三国が武器等を供給しているのが、正しい援助だと思いますか？それが武器のデモンストレーションや莫大な利益だとは思いませんか？。
あの爆撃映像で傷を負った兵士が我が子でも、｢仕方ない｣そう思いますか？。
必要なのは銃無しで話し合う事なのです。美しく剣を収める方法を考えるべきです。話し合いが決まってからの支援金が、本当の命を繋ぐお金になると思ってます。戦争をやれば儲かるなんて思わせたら駄目なんです。
９月で、争いごとは終わりにしましょう。
｢帰命頂礼世の中の 定め難きは無常なり 。親に先立つ有様に 諸事の哀を止めたり 。一つや二つや三つや四つ 十よりうちの幼子が 、母の乳房を放れては 、賽の河原に集まりて、 昼の三時の間には 大石運びて塚をつく。 夜の三時の間には、小石を拾ひて塔を積む 。一重積んでは父の為 、二重積んでは母の為 、三重積んでは西を向き 、樒程なる掌を合せ、 郷里の兄弟我ためと、 あら痛はしや幼子は 、泣々石を運ぶなり。 手足は石に擦れだだれ 、指より出づる血の滴、 体を朱に染めなして 、父上こひし母恋しと、 ただ父母の事ばかり 。云うては其儘打伏して、 さも苦しげに歎くなり。｣