Sylvine Fleurs
パリ3区のArt et Métier の交差点に30年以上も続く老舗のフローリスト Sylvine Fleurs があります。
現在は2代目のセリーヌがお店をきりもりしています。1代目はセリーヌのママのシルヴィンヌ。
ふたりそろってくりくりの天然パーマと人当たりの良さは「さすが親子!!」 て 感じです。。
セリーヌがまだお店を継ぐ前に、ステファン・シャペルで修行していた関係で、私も彼女と縁があり
最近はよく一緒に仕事させてもらってます。
そうそう、2010年の年末のオペラ・ガルニエでのデコは最近の大きな仕事。
2月の上旬も急に大きなお葬式のお花の注文が入ったときやバレンタインの時など
人通りの多い場所柄、なが~い行列が出来て大忙しでした。
お店のスタッフもみんな親切で、よくお客さんも巻き込んでみんなで大笑いしています。
とってもアットホームな雰囲気です。
年末のデコの時は、セリーヌの旦那さんのジェローム、お父さんのアンドレ、もちろんシルヴィンヌ、ジェロームのご両親と家族総出の大仕事。最近こうやって家族みんなで働くってことはあまり見かけないので、いいことだなと思いました。
花の仕入れ、お店のディスプレイ、接客、などフローリストの仕事に事務作業などもこなすセリーヌは
いつも元気いっぱい。その上2歳の息子アンジュのママでもあるんです。
このパワー、いったいどこから??といつも関心。
この前、セリーヌに電話すると「ごめん、いまプールの更衣室にいるからかけ直す!!」
脱帽です!!
exposition de Andrée Putman
今日はパリ市市役所で開催されているAndrée Putmanの展覧会に行ってきました。
いつも気になる内容の展覧会をやっていて、しかも無料!!
でも、毎回行きそびれていましたが、今回はぎりぎり間に合いました。
この展覧会、かなりの大盛況のようで、並んでいる人の話を聞いてると、
なんでも始まったばかりのころは長打の列で3~4時間くらい待ったらしいです。
今日はそれでも30分並んで入りました。
Andrée Putman は有名なインテリアデザイナーで、NYのグッケンハイム美術館のデザインを手がけたことで
私は彼女の名前を知っていました。
もともと、フローリストになる前はインテリアや建築関係の仕事がしたい!!と思ってひそかにワーキングホリデーでパリに滞在中勉強していましたが、
mamanに「フラワーアレンジでもやってみれば??」 と言われ
「なんか通じるものはあるよね、インテリアと花・・・」
ぐらいの感じでお花のレッスンに通い始めたのが、今に至っているわけです。
展覧会は小規模のものでしたが、まだまだご健在のPutmanのインタヴューや建築現場を訪れ
精力的に活動している様、家具やバスルーム、コンコルド(エールフランスの飛行機)の客室など実物が
展示されていました。
作品はもちろんすばらしいものばかりですが、私は彼女自身にとてもおどろかされました。
もう80歳近い?すぎのお年にも関わらず、ヒールのある靴を履き、真っ赤な口紅でお化粧をして、背筋はピンと伸び、足取りも力強く、年齢を一切感じさせません。
果たして自分は彼女の年になったとき、同じような若さを持っていられるのか??
彼女のそのパワーは生涯現役でい続けているから。
私も幸い「花」という主軸となるものを見つけることが出来たので、不可能ではないなぁ。。。
と思いながら。。。
次の瞬間、白黒の一抹模様の絨毯を見てひらめいちゃいました。
今はなきHysope&CIE というマレにあった花屋で私がスタージュしてた時、Putmanご本人がお店に
いらしたことがあって、彼女のお気に入りの花屋だったらしく、でもなんでだろう?と思っていました。
実はHsopeの床も白黒の一抹模様のタイル!!
偶然にしては奇妙すぎる!!
妙に納得して展覧会を後にしました。
Les soirées à l'Opera Garnier
先週の金曜・日曜、そして今週の金曜・土曜と
パリのオペラ座でパーティーのデコレーションに参加しました。
今回この大きなパーティーのデコレーションを担当したのは
パリ3区に店を構えて35年になる老舗フローリスト、Silvin Fleur のセリーヌです。
9月のある日、このデコの話が決まると早々に、セリーヌから連絡が入り、
「大きなデコがあるから絶対開けといて!!」
と仕事のオファーがありました。
最初の2回は白・金がテーマカラーです。
電飾をうまく使って、オペラ座のまばゆい豪華な内装にも埋もれず、シックでとても女性らしい
繊細な仕上がりでした。
後半の2回は赤・銀がテーマカラーで、
よりノエルらしい雰囲気。
ここ最近、パリでは雪がよく降っていますが、
土曜日も夕方大雪で、オペラ座の窓からの風景は真っ白でした。
日曜日午前4時、撤去の作業を終えて、今回のデコの全てを終了。
オペラ座の前で飲む祝杯のシャンパンの味は達成感と開放感で満たされていました。
1ヶ月半ぶりのお休みで、時間を気にせずゆっくり眠れる!!!