オトギリソウ(弟切草)

 

 

オトギリソウ(弟切草)

弟切草見え隠れする小滝そば

おとぎり草湧水を汲む足元に

弟切草悲話にまつわる油点あと     ひだまり

 

 

 

山地や丘の日当たりのいい草地に生育する。

花は黄色、径2cmほど。黄色の5弁花、花弁の背後にがくがある。

おしべが3つにまとまるのがオトギリソウの特徴。

高さ30~60cm。葉は対生、広披針形で基部は円形~心形でやや

茎をだく葉先は丸い、花弁、萼に黒線、黒点が多い。

 

「弟切草(オトギリソウ)」は、昔々傷を治療していた秘密の薬草を、

弟が他人に口外したために、兄が怒りその弟を切り殺したのです。

その血しぶきが花や葉に黒い点々(油点)となって残ったと伝えられています。

「弟切草(オトギリソウ)」の煎じ液は、市販の軟膏などよりはるかに、

傷口が早く、きれいに治るとされ「リュウマチ」「神経痛」「痛風」や捻挫などの痛む場所に、

湿布すると鎮痛の効果があるとされております。

 

オトギリソウ属の植物で「○○オトギリ」と名前のあるオトギリソウが

私の参考書でも40種は記載されています。

とにかく同定の難しさでは5本の指に入りそうですね。

 

 

オトギリソウ(弟切草) 薬師草。

オトギリソウ科 オトギリソウ属 多年草 

花期 7~8月。分布 日本全土

花言葉は「復讐」「秘密」

仲間に シナノオトギリ。ヤクシマオトギリ。トモエソウ。 

季語・初秋。 薬師草。

 

トモエソウ(巴草)

 

 

トモエソウ(巴草)

 

渓谷の風うけながす巴草      ひだまり

 

山地や河川敷の日当たりのよい草地に自生する。

茎は、高さ50-130cmくらいになり、直立し、分枝する。

葉は茎に対生し、形は披針形で葉の基部は茎をなかば抱く。

茎頂に数個の径5cmほどの黄色の5弁花をつけます。

由来 ・巴型の花の形からの命名です。