最近また改めて調べてみまして

ネットでも拾える、腹式呼吸の歴史や、真実の情報を書いてみます。

頑張って書いたので是非読んで下さい(笑)

あまり詳しく勉強していない方や
科学的なことを知らずに感覚や経験でやってきた方には

驚愕の事実かもしれませんので

腹式呼吸を絶対に信じる!
という方は

この先はお読みにならない方がいいと思います。

【腹式呼吸のはじまり】

古くから支持されている呼吸法…

ではなく、実は比較的最近出てきた呼吸法で、歴史は浅いようです。

それまで胸式呼吸、鎖骨呼吸があり、

1855年に医学誌に発表されたのが腹式呼吸。

そこから、瞬く間に広がっていき

その後否定されるものの、

未だに広がった火を消し止められずにいるのが現状です。


【腹式呼吸の何がいいと言われていた?】

諸説ありすぎてハチャメチャですが(笑)

主にクラシック歌唱において

良い声を出すことを目的に呼吸を工夫すること

が出発点でした。

理論的なことは以下の通り。

横隔膜を下げることで、腹部の内蔵が押しやられ、お腹が膨らむので腹式呼吸。

横隔膜を下げた状態(息を吸った状態)で、横隔膜を緊張させ、息を吐くときに横隔膜を上げないようにして、息をコントロールします。

このようにして肺からの空気を圧縮し、喉への負担を和らげる
(声門下圧と呼びます。支えなどとも呼ばれます)

だとか

横隔膜が上がるスピードを出来るだけ抑えることにより、息を節約する

というのがもともと発案された役割だったようです。

息を吐くことを強調するトレーナーは多いようですが

そもそもは息を節約するテクニックなんですね。
ご存知でした?

つまり

沢山吐けるように!
という指導と

支えを意識して!(息を節約して!)
という指導は

完全に矛盾しているということですね。


【腹式呼吸の何が間違い?】

1855年に広まってから、リードやフースラー

その他の研究により、腹式呼吸の訓練法は発声において何の意味も持たないどころか、有害でさえあると結論付けられます。

喉の中の筋肉や、喉頭懸垂機構(喉を吊る筋肉)が適切にトレーニングされていけば、

呼吸は自動的に適切な働きをする

というのがリードやフースラーの主張です。

また、腹式呼吸は強制的に声門下圧を高める、不自然な呼吸です。
(前述の、横隔膜の上昇を力で抑える方法)

そのため、効果が出る人もいるのですが

強制的で不自然な方法ゆえ

柔軟性、機敏性に欠け

なによりも

長続きしないという説もあります。
(腹式呼吸を使っていた歌手は晩年、著しく声が衰えていたそうです)

この誤った説に様々な試行錯誤を加えていき

腹式呼吸について、情報の洪水状態になっているのが現在。

マンデルさん(腹式呼吸を発表したフランスのお医者さん)の残した爪痕は深い…

もう少し詳しい説明は、Wikipediaにて(笑)


【実際、使われていたのか?】

さて、1855年にバーン!と世に出て

その後

「有害だ!」

と批判されてきた腹式呼吸ですが

1895年に「ベストじゃないけど、そこまで悪いわけではないよ」と擁護もされているようです。

そして、その擁護される著書の中で面白い研究調査結果があります。

1885年から

当時の有名な男女の歌手85人の呼吸法を調査したそうです。

どんな結果が出たと思いますか?

男性62人中
鎖骨呼吸:11人
胸式呼吸:32人
腹式呼吸:19人

女性23人中
鎖骨呼吸:9人
胸式呼吸:14人
腹式呼吸:0人

女性で

腹式呼吸

0人!?ポーン

これは当時の女性がきついコルセットを巻く習慣があったためとも言われますが

それでも、一流の歌は歌えていたのです。

男性にしたってちょうど30%ほど。

昔の一流歌手の中で、腹式呼吸は少数派だったのですね。

いかに腹式呼吸がそう発声に役立つものでなかったかを物語っています。

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いかがでしょうか。

腹式呼吸を基礎として教えられ、そして教え続ける人には衝撃的な内容だったかもしれません。

しかしこれらは最先端の研究、というわけではなく、古くから言われ続けていることなのに

何故か日本には浸透しなかったことなのです。

嘘だー!
でたらめ言うなー!!
という方は、どうぞググってみてください。

冒頭に記した通り、インターネットで誰でも調べられる情報です。

「1855年 腹式呼吸」なんて検索ワードはいかがでしょうか?

日本の常識は欧米の非常識。

これからも、自分の常識にとらわれず

新しい情報を取捨選択して取り込んでいきたいものですね。

上記のように科学的な事実でさえ

いつか別のアプローチによって否定されることもありえるのですから。