結局フィナステリドとミノキシジル



まず、大前提として現在AGA治療ガイドラインでA=効果があると強く勧められるものはフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジル(外用)のみです。ミノキシジルの内服が入っていないのはミノキシジル内服そのものが国内で認証されていないためで、AGAの発毛効果としてはミノキシジル外用<ミノキシジル内服になります(原則としてどんな薬も効果は外用<内服であり、従って副作用のリスクも外用<内服です)


上記のお薬による治療に加え、最終的な手段として自毛植毛があり、2024年現在はこれらのみがAGA治療と言って良いと思います。



例えば他にも巷には色々な髪によい習慣や育毛法と言われている事があるのは理解しています。


育毛シャンプー、亜鉛やノコギリヤシやリジンやエビオス等のサプリ。青魚や海藻やタンパク質その他髪に良いと言われる物を食べる。低出力レーザー治療。頭皮クレンジング。頭皮マッサージ。ゴールデンタイムの22時から2時に睡眠を取る、などなどです。


私自身フィナステリドの副作用を長年恐れて、リスクのないこれらのいわば外堀から埋める方法は高いお金を払って散々試してきました(今でもレーザーや亜鉛は続けています)


が、その結果私が思ったことは「例えば髪に悪い食生活を改めてその分の髪のダメージのマイナスを防いだり、髪に良くないシャンプーを負担の少ないものにして髪のダメージを防いだりは出来る。サプリやマッサージも髪を育てる補助にはなり得るかもしれない。でもそれだけでAGAで失った髪を取り戻す事はできない」

でした。




もちろん薄毛やハゲはAGA以外にも様々な因子があります。例えば食生活の乱れや、睡眠不足、血行不良で薄くなることもあります。それらに対して例えば防御力が少しアップするような効果は示しても、主原因であるAGAの進行を止めて改善する効果はサプリやマッサージや生活習慣にはありません。



そもそも、風邪薬でもなんでもあらゆる薬は副作用があるものです。副作用があるからエビデンスとして一定の効果が証明されており、また副作用が(出るか出ないかは個人差があれど)必ずあります

※副作用がないものはサプリです


結局、私自身10年以上副作用が怖くて薬を避けてたくさん周り道をしてきましたが、AGAをなんとかするには薬を飲むしかありません。それはつまり私にとっては副作用と向き合うという事でした。




そこで薬をスタートするにあたって、具体的には 


フィナステリド内服0.2mg→フィナステリド0.5mg→フィナステリド1.0mg


ミノキシジル5mg外用→ミノキシジル5mg外用+ミノキシジル1.25mg内服→ミノキシジル2.5mg内服

を6か月ずつ増やしていきました。


※フィナステリドは0.2mgを唯一内科総合クリニック人形町様が扱っていたため処方してもらいました。0.5mgは1mgを半分に割って内服していました


※ミノキシジルは当初外用から始め、1.25mgの内服時はそれを補うために外用を併用しましたが、2.5mgに増薬した際に外用はもう不用と判断して中止しました。


とにかく大切な事は、副作用が怖くてたくさん回り道をしてきましたが、本当にAGAをなんとかしたいなら、フィナステリド(またはデュタステリド)とミノキシジルを始めるしかないという事です。そして私は副作用が怖いので少しずつ試す事にしたのです。


次回はなぜ私が低用量から始め、6か月ごとに経過を見て判断する方法を選んだかをお話ししていきます。