いや~、スゴかった
何がって。もちろん日付変わって昨日21日の<屋上即興 Rooftop Improvisations>ですよ。
ダンサー2人、ミュージシャン5人。
総勢7人の超個性的なアーティストの
自由な感性と技術が、まさにガチンコでぶつかりあう
衝撃の一夜でありました。
夜7時半。
アーティストたちの手により、妖しくライトアップされた屋上に、
続々とお客様がこられます。
afuは初めて、という方がほとんどで、皆さん
「階段がキツイ~」
(今更ですが、スイマセン)。
そして、トップバッター、ウォン・ジクスさんが太鼓を叩きながら
「月がとっても青いから~」という詠唱(?)で、
まさに月が輝くガーデンに登場。
一瞬にして、afuをウォン・ワールドに塗り替えた…かに思われたところ、
遠くから琴の音が
流れる調べに誘われるように、ハウスの中を見ると、
そこには琴の今西玲子さんと、すでに踊り始めていたYangjahさんの姿が。
今西さんは、まさに琴ガールといった日本女性らしい可憐な風情でありながら、
情熱を刻み込むように一心不乱に演奏をされます。
途中、弓で琴を引いたり、バチ(?)のようなもので叩いたり、
様々に音色に変化を付けて、琴の可能性を追求している姿が印象的。
一方のYagjahさん。
実はワタクシ、Yangjahさんの出番を知らず、ウォンさんの詠唱が始まっても
お話しをしていたんですが、その話しが終わった瞬間、
突然何かに操られたかのように豹変。
まるでシャーマンか巫女のように、踊り始めた姿に驚きました。
afuをめいっぱいに使ったパフォーマンスは、
お客様と演者の距離の近さが半端ではありません。
Yangjahさんの肌に浮かぶ汗までもがはっきりと見えて、
いや、その艶かしいこと。
ひとつのパフォーマンスはだいたい15分から20分。
今回は、今まであまり組んだ事のないアーティスト同士の競演を
多く組み込んだそうで、
まさに「即興」というタイトルのコトバ通り、緊張感にあふれたセッションの連続です。
「目力」もスゴい、ダンサーの佐久間信さんは、見に来ておられた
ダンサーの方を突然手招きして、二人で絶妙のパフォーマンスを見せてくれるなど、
圧巻のステージ。
アコーディオンと電子ノイズ(?)で聴かせてくれたryotaroさんは、
哀愁漂う響きで、会場にアクセントをつけてくれます。
昨日の更新で、「家楽器」のやり取りをご紹介したチャールズさん。
例の家楽器をはじめ、手作り楽器で、
超かっこいいパフォーマンスを見せてくれました。
そして、Yangjahさんと共に、今回の中心的役割を担っていたジェリーさん。
多彩な楽器を駆使して、ステージに音の彩りを加えていきます。
ジェリーさんの楽器、これでも一部なんです。
月光の下のafuでの熱い、熱いパフォーマンス。
一日前の<真夏の夜のジャズ>とは、まったく違ったafuを見せてくれた、
刺激的で情熱的な一夜でありました。
コバヤシ