見事なミステリー映画。情報の出し方も整理されていて非常に見やすい

 

「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」は「LOOPER ルーパー」などのライアン・ジョンソン監督の最新作。「007」シリーズで知られるダニエル・クレイグ、「ブレードランナー2049」などのアナ・デ・アルマス、「キャプテン・アメリカ」などのクリス・エヴァンスなどが出演している。

 

ストーリー:小説家のハーラン・スロンビーが死んだ。喉を切り裂かれた遺体が彼の誕生日パーティーの翌朝に発見されたのだ。警察は自殺とみなしていたが、私立探偵、ブノワ・ブランが立会いの元、パーティーに出席していた親族たち、スタッフの取り調べが行われる。

 

面白かったです。

ライアン・ジョンソン監督の映画で初めて面白いと感じました。こういうのが抜群に得意だったのだなあ。本当に「スター・ウォーズ」のエピソードを担当させたのは意味不明なキャスティングだったのだと感じました。スピンオフでミステリーっぽいやつやれば多分面白いの撮ったよ。帝国軍の中でレジスタンスのスパイを探す話とかやったら多分いけてた。

そのくらい見事なミステリー映画でした。これの原作がないというのがまた驚愕です。すごい。

登場人物がかなりいるのですが、みんな個性的で印象的に描いているので割と頭の中に整理されて入ってきます。まあ一番最初はさすがに追うの大変だけど。この情報提示の仕方がなかなか巧みだなあと思いました。

各登場人物に尋問するシーンから始まるというのも藪の中的な面白さがあって事件そのものに対して興味がわく構成になっているんですよね。人がどう見られているのか、どう見るのか、みたいなものが面白いですし、そこに嘘が介在する可能性なんかも考えちゃうと何が真実で何が嘘なのか、とか色々考えるのも楽しいです。

その中で看護士のマルタが嘘をつくと吐いてしまうという体質を持っているというのが非常に効いていて良い設定でした。何が本当で何が嘘なのか、というのがわからないのが面白いのですが、その中で彼女だけが本当のことを言っているという安心感というか、指針となってくれるのが観客にとっては楽なんですよね。誰かの証言があったら、マルタの証言と矛盾するかどうか、という風に見ていくことができるので、頭の中が整理しやすくなります。

さすがに何もかも本当かどうかわからないというのは面白くても観客にとってのストレスは大きくなりすぎてしまいますし。

各登場人物も魅力的で、全く飽きませんでしたし、良い意味で裏切られたという作品でした。映像も良かったし、ちょっと本当にライアン・ジョンソン監督やるやんけ。と思いましたね。

そんなこんなで気になっている人にはぜひオススメの一作です。良い作品でした。

 

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