毎年発表されるアカデミー賞。
今年もそのアカデミー賞が明日(現地時間22日、日本時間23日)、発表になります。

そこで、勝手に予想してみようと思います。
あくまでも予想ですし、観てない映画も多いので、単なる趣味です。
まぁ、こういう作品がノミネートされてるんだ、って思ってもらえれば幸いかと。

ではいってみましょう!

基本的にノミネートを列挙した後に予想を書きます。

作品賞
<ノミネート>
「アメリカン・スナイパー」
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
「6才のボクが大人になるまで」
「グランド・ブダペスト・ホテル」
「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
「セルマ(原題)」
「博士と彼女のセオリー」
「セッション」

<予想>
「6才のボクが大人になるまで」

「6才のボクが大人になるまで」と「グランド・ブダペスト・ホテル」しか観ていません。その2作品なら「6才~」ですね。
単純な面白さで言えば、「グランド・ブダペスト・ホテル」の方だったんだけど、「グランド・ブダペスト・ホテル」はコメディーで(アカデミー賞はコメディーに不利と言われているので。
批評家などの予想では「バードマン」と「6才~」、「アメリカン・スナイパー」が有力視されています。
「6才~」は昨年末の時点でほぼ獲るだろうと言われていたのですが、今年に入って「バードマン」の勢いが出てきました。そして、「アメリカン・スナイパー」が社会現象とも言える異常な興行成績をあげ、一気に賞レースに殴り込みをかけてきました。

その中で「6才~」と思う理由は、アカデミー会員が映画の可能性の選択肢を広げたがるのではないかと思ったこと。

「6才~」は12年間も撮り続けたという手法が注目されており、評価も高かったです。こういった映画の常識を覆すような手法を取り入れた作品がアカデミー賞作品賞を獲れば、今後、長いスパンでの作品制作に出資する会社が増える可能性が出てきます。監督や役者が多くを占めるアカデミー会員としてはこういう可能性が広がる映画に投票したくなるのではないかと思いました。評価も悪くないし。
ただ、「バードマン」と「6才~」は当初から本命視されており、評価も高かったので、作品賞、監督賞を分け合う結果になるのではないかと思います。

「イミテーション・ゲーム」「セルマ」「博士と彼女」「セッション」のどれかになったら相当なサプライズです。「セルマ」は黒人映画なので可能性があったのですが、昨年の受賞が「それでも夜は明ける」と黒人映画なので、無理だと思います。

にしても、ここ数年続いていた「実話」系の作品が獲れなそうなのは良いなぁ、と思いますね。(まぁ「アメリカン・スナイパー」の可能性はあるけども)


監督賞
<ノミネート>
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡」)
リチャード・リンクレイター(「6才のボクが大人になるまで」)
ベネット・ミラー(「フォックスキャッチャー」)
ウェス・アンダーソン(「グランド・ブダペスト・ホテル」)
モルテン・ティルドゥム(「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」)

<予想>
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

まぁ、観てないのでわからないんですが、ものすごい評判が良いので。
で、作品賞に「6才~」を予想したので自動的にこっちは「バードマン」の監督だろうと。
いくら「アメリカン・スナイパー」が社会現象になっていても「バードマン」と「6才~」の2強に食い込むのはきつい気がします。
「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督はこちらでならまだちょっと受賞の可能性があると思いますが、厳しいでしょう。
これで作品賞が「アメリカン・スナイパー」で監督賞がウェス・アンダーソンとかだったら笑うけど。


主演男優賞
<ノミネート>
スティーブ・カレル(「フォックスキャッチャー」)
マイケル・キートン(「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」)
ブラッドリー・クーパー(「アメリカン・スナイパー」)
ベネディクト・カンバーバッチ(「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」)
エディ・レッドメイン(「博士と彼女のセオリー」)

<予想>
スティーブ・カレル

全作品観ていないので予想も何も、って感じですが、願望を込めてスティーブ・カレルを。
アカデミー賞はコメディアンを嫌う傾向にあると言われていたので、ノミネートすらされないと予想されていました。が、ふたを開けてみたらノミネートされたスティーブ・カレル。これは受賞の流れではないかと思います。予告編の演技はすごいし。
ベネディクト・カンバーバッチ、ブラッドリー・クーパー、エディ・レッドメインはまだ多分主演作が続きそうですし、受賞のチャンスがあるので、避けるのではないかと予想。年齢面でのハンデを覆すほどの演技をしているのかどうか、ってとこですね。
エディ・レッドメインについてはゴールデン・グローブ賞などを獲得してるので前述の他の2人より可能性がありそうです。
でもやっぱりスティーブ・カレルがいいなぁ。


主演女優賞
<ノミネート>
マリオン・コティヤール(「サンドラの週末」)
ジュリアン・ム-ア(「アリスのままで」)
フェリシティ・ジョーンズ(「博士と彼女のセオリー」)
ロザムンド・パイク(「ゴーン・ガール」)
リース・ウィザースプーン(「ワイルド」)

<予想>
ロザムンド・パイク

もう消去法。というか、他の作品観ていないし。
ただ、可能性は高いのではないでしょうか。そもそも、この主演女優賞はロザムンド・パイクとエイミー・アダムス(「ビッグ・アイズ」)の一騎打ちが予想されていたのですが、エイミー・アダムスがまさかのノミネート落ち。ロザムンド・パイクが優位に立ちました。
それにしても男優賞は全ての作品が監督賞、作品賞にノミネートされているのに、女優賞は「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズ以外ノミネートされていないのが面白いですね。


助演男優賞
<ノミネート>
ロバート・ドュバル(「ジャッジ 裁かれる判事」)
イーサン・ホーク(「6才のボクが大人になるまで」)
エドワード・ノートン(「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」)
マーク・ラファロ(「フォックスキャッチャー」)
J.K.シモンズ(「セッション」)

<予想>
J.K.シモンズ

ロバート・ドュバルはないと思います。というか、とって欲しくないなぁ。正直、魅力がなかったですね。
J.K.シモンズはすごく評判が高いので、とるのではないでしょうか。イーサン・ホーク好きだからとってほしいけど。


助演女優賞
<ノミネート>
パトリシア・アークエット(「6才のボクが大人になるまで」)
ローラ・ダーン(「ワイルド」)
キーラ・ナイトレイ(「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」)
エマ・ストーン(「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」)
メリル・ストリープ(「イントゥ・ザ・ウッズ」)

<予想>
パトリシア・アークエット

彼女の演技は心を打つものがありました。時間の流れをしっかり受ける演技を12年間続けてきた姿は賞に値するものだと思います。
それにしてもメリル・ストリープが19回目のノミネートとなっているのはすごいですね。キャリアの2年に1度以上のペースでノミネートされるなんて尋常じゃないです。


そんな感じですね。

あー。もうっ!

今年の主要部門ノミネート作品の邦題が長すぎてめんどくさいいいいいいい!!

「6才~」は間違いなく映画史に残る作品なので(個人的にはそこまで良い作品だとは思いませんが)今年のアカデミー賞で何らかの賞をとると思います。

さてさて、実際にはどうなることやら。
あと、注目はひっそりとノミネートされている「かぐや姫の物語」が長編アニメーション賞をとるかどうかです。日本ではまさかのDVDスルーとなってしまった「ヒックとドラゴン2」がとったら面白いと思うんですが、「ベイマックス」か「かぐや姫」でしょう。
あまり面白くなかった「レゴ」がノミネートを逃したのは個人的に安心しました。

さて、結果はどうなることやら。
何にせよ、これでまた映画に行く人が増えるといいなぁ、と思います。