私がモラ男に決定的な違和感を感じたのは、
まず私が流産してサイトに戻ってきた時。
モラ男のメール
「知らなかったとはいえお子さんのこと聞いてしまいすみませんでした。
…
なんたらかんたら…
涙が出そうになりました」
↓
↓
!
涙出てないんじゃん。
これがモラ男という人間。
“善い人アピール”をするために『涙』という言葉を出して、情に厚いフリをするが決して涙は出ない。
自分以外の人間のためになんか泣けやしないのだ。
考えてみれば私が退会した後のサイト内掲示板で、「生めば?」なんて恨み言を書く人間が、共感の涙など流すはずがない。
そして、私はサイトに戻ってきたくなかったと言ってるのに、私が戻ってきたことが心から嬉しいとのたまった。
私の不幸=モラ男の幸せ
私の幸せ=モラ男のストレス
私が浮かれていると水を差し、
私が落ち込んでいると嬉々として薄っぺらい慰めの言葉を並べる。
それがモラ男のお決まりのパターンだった。
そんなパターンがわかってきたので、サイトに戻ってきてからの私はかなり白けた気持ちでモラ男に接していた。
モラ男とくればお得意の陶酔ポエムの連続。
『もうひとりじゃない』
とか
『もう寒さに凍える夜は来ないだろう』
などとクサくて重たいポエムを掲示板に書き連ねひとりで盛り上がっていた。
まるで再び自分の時代がやってきたとでもいうような、異様な喜びように、私の違和感はますます強くなっていった。