ペタしてね

今回紹介をする本は、世界の精神医療情報に詳しい精神科医師、最上悠著【「脳の炎症」を防げば、うつは治せる】(長岡書店 1050円)からの引用である。


文面は、ジドニからのコメントや解説などは、一切入っていないので、その点をご理解頂きたい。




1.現在、うつ治療の現場で、最も標準的に処方されている薬は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬です。


2.セロトニンは、脳の中で大切な働きをしていると考えられていますが、(中略) これだけが原因だとするのは、あまりに乱暴な考え方です。


仮りに、そんな論文を書いたとしても、世界中で門前払いを食らうのが、関の山です。


3.「セロトニン仮説」は、もともと欧米から入って来たもので、医学的な仮説の1つであったのですが、製薬会社が、セロトニンを増やす薬であるSSRIの販売促進のために、その重要性を強調して発信していた情報が広まったものだといわれています。


4.ごく最近まで、この説ばかりが広まって、研究者など、一握りの専門家を除く、多くの医師が、これを信じてきました。


それが、一般の人たちにも知られることになったのです。


5.アメリカでは、STAR*Dという世界中から注目された大規模研究も行われ、3000人を対象とした。


処方されたSSRIを飲んで、問題ないと言えるので、症状が改善したのは、3割という厳しい結果が報告されている。


6.「うつと脳の慢性炎症説」は、世界の学術レベルでは、「ほぼ間違いない」と確信されており、精神世界では、世界最高峰の機関の1つである、アメリカ国立精神研究所でも、この説を支持するレポートも出している。



ジドニより・・・・・



この本は、1050円という安価な本なのに、世界的な視野から、日本を眺めた医療のことを、述べているので、ある意味では、とても楽しみとしている本の1冊である。


次回は、自殺率が、ヨーロッパの中では、一番低いイタリア、スペインで食べられている食事が、この本に掲載されているので、それを紹介する予定である。