ペタしてね

いつも、ご愛読を頂きまして、心から、厚く御礼を申し上げます。


私自身は、正直申し上げますと、読者のランキング・アップに関しては、殆ど関心がない人間です。


でも、ランキング・アップという意味よりも、このブログをお読み頂く日本国内にお住まいの方たちから(一部、海外在住の方もおられますが)、マスコミや市販の健康関連本以外の、このような、とても地味な健康に関してのブログに、とても感心がおありの方たちが増えている・・・・という意味では、皆様方に、心から嬉しく、感謝の気持ちで一杯・・・と感じております。


私は、このブログでは、皆様方に知って頂きたい本や、出来れば、実際に手に入れて、じっくりとご自宅でお読み頂きたい本を、紹介したい意味で、ここで公表をしております。


ただ、それは、単なる読んで感銘をうけたから、紹介をしたい・・・というレベルでの紹介ではなく、これまでのブログを、当初からお読み頂いておられる方であれば、私自身が、いわば長年にかけて自分の体で人体実験を繰り返してきて、その上で、これは良い!!!・・・・のではと思われる本という意味があります。


江戸、徳川幕府時代の泰平の世の中だった時に、中国の王陽明という哲学者が唱えた、「知行一致」という、いわば、知識と修行=日々の行動とは、本来、一致すべきである・・・・と唱えた人の学問を教え、学びたい・・・という若い武士向けに開業した熟が、とても人気を博し、それに倒幕を起こすのでは・・・・?と危機感を覚えた、徳川幕府は、見張り役まで、つけて監視していた・・・という歴史の事実が残っております。


私は、24歳以降から、医学に関して、心から尊敬が出来る、良い師匠と出会い、礼儀作法、言葉づかい・・・・と、いわば、医学よりも、まずは1人の人間としての人格教育のほうが大切なのだ!!!と、常に、うるさく監視され、よく叱られていた、いわば、私は世間知らずの人間だったようで(笑い)、今から、考えたら、本当に、良い師匠に恵まれて、今日の自分があるのは、その師匠のお蔭と思っております。


その師匠から、終始、多くの弟子たちに向けて言われたことは、「職業に就くことは、大切だ。しかし、その前に、1人の人間であれ!!」ということでした。


世間には、職業的には、大衆から、羨ましがられたり、憧れの存在の名誉・地位・財産・・・もお持ちの方は、おられます。


しかし、私の師匠は「、初めから名誉・地位・財産・・・・を、求めてはならない。その前に、1人の人間として、礼儀作法・言葉づかい・常識・・・が出来る人間であれ・・・」ということを、この世を去るまで、多くの弟子たちに向けて、伝えておりました。


100才現役医師として有名な、日野原重明先生と仁木久恵さんの2人の訳本【平静の心】(医学書院)の、中心人物である、ウィリアム・オスラー医師が残した、講演集と執筆集をまとめた医学関連職向けの後進の人たち向けに書かれた本があります。


それは、戦前の時代に生きていた、世界の中で一番有名な医師=医科大学教授と言っても良いほどの、人物集の本であります。


晩年は、アメリカの医大教授から、イギリスのオックスフォード医大教授で終えた人物ですが、その先生が、後進の医師向けに、伝えたい事の大切な1つに、下記のようなことを言っております。



あなたたちが(医師向けに対しての意味です)、これから、対象とする相手は、専門の学問をしていない、ごく普通の人たちなので、だからこそ、専門の医学以外の本にも目を向けて、色々な本を読むべきである・・・・。


とかく、専門の学問を学ぶ人に見られるのは、それを知らない人たちに対して、軽蔑をしてしまう傾向が高くなることである・・・・・。



福沢諭吉は、「人の上に人を造らず、人の下に人をつくらず・・・」と述べている。



私は、異国にて、50数ケ国以上の男女に対して、言葉・皮膚の色・宗教・衣服の違い・文化・・・の違いには、一切目もくれず、ひたすら、少しでも、自分の医学の知識が役に立って、次回の診療時には、笑顔で握手を求められ、「あれから、言われた通りにやってみたら、調子いいよ。今日は、妻と子供も連れて来たから、診てくれ・・・」と、言ってもらえるのが、一番の冥利に尽きる、言葉であった。


むろん、全員が・・・・とは、いかなかったが、ただ、「あなたは、俺たちのような肌の色が、このような色だから、大概が、嫌な顔をするのに、あなたは、最初から、そのような目は、一切しなかった。それが、一番うれしかった・・・」という言葉も、本当に多かったのである。


宗教・性別・貧富・言語・衣装・・・・の違いで、対応がなされていることに、それなりに感じている人たちは、外国の地域・地域によって、その現実は、筆舌しがたい面があることも事実である。



私は、命の尊さ・・・・・、それには、人種も性別も、宗教の違いにも、一切、関係なく平等に・・・・・という心の姿勢は、帰国後の、今日に至っても全く変わってはいない。


ただ、変わったのは、自分自身で、もう50年=半世紀以上も、この世に生かされている、つまり年をとってきた事である。


小さなゼロ歳児から、お年寄りまで、幅広く、今でも患者としてみる機会はあるが、圧倒的に多いのは、なぜか、女性と子供であり、医療専用電話での相談も、殆どが、女性からである。


これから、ますます元気があり、未来ある、この日本国を造ってもらいたいからこそ、そのことは、大歓迎である。