トータルで堪能できたレストラン。
料理はもちろん、ワインもサーヴィスも。
全てに気が利いてて。
あー、思い出しても幸せ。
スペイン料理界の大御所、マルティン・ベラサテギ氏が持つレストランの一つ。
ミシュラン二つ星ながら、イギリスのレストラン誌が選んだ世界ランキング 4位のレストランです。
期待大。
この日はお昼ゴハンも調整し、バルもいっぱい廻りたいけど一軒に抑え、
いよいよ、ディナーに。
サン・セバスチャン市街からタクシーで20分ほど。
住宅地を抜け、なだらかな斜面を登って行くと、
ぽつんと灯りが。
「アペリティフはいかがですか?」
に
「いただきます。」
と応えると、レストランとは別棟に案内され。
山小屋のようなアペリティフ部屋。
*写真はクリックすると大きく、クリアに見られます
まずは、これに洗礼を受けます。
石
かと思ったら、
食べてみると、
じゃがいも。
あとは、海老の素揚げなんかも。
続いてレストラン棟に案内され、
気分が高まる。
広ーい、店内というか屋内に
テーブルがゆーったり。
私たちが今夜最初のゲストのよう。
着席すると、メッセージが置かれており。
"150 min... soumets-toi !"
(150分、ゆだねなさい。)
などの言葉が。
到着時に、フランス語か英語かを訊かれた後は
全てのサーヴィスがフランス語で統一されます。サスガ!
この後日本語のメッセージも持って来てくれました。
さらに、さらに。
おしぼりまで。
日本人だから!?
パンが出て来た。
しばし、店内を眺めて余韻に浸っていると、
「ちょっと席を移動してもらえますか?」
???
あれ、移動させられるの?
と思っていたら、なんと
調理場に案内されました!!!
そして、シェフを紹介され、
シェフ自ら調理場や食材の説明。
(アンドニさんは不在。)
感激!!!
い~い笑顔!
こんなすごいサーヴィス! 一生もの!!!
この夜は予約が全部で4組。
このシーズンオフだからできるサーヴィスなんでしょうけど。
なんて、気が利いてる!!!
いよいよ食事スタート。
これ、シェフからのサーヴィスらしい。
調理場でお話した時、
「嫌いなものはないですか?」
とか話してるうちに、二品サーヴィスしてくれることになった! みたい。
ってもともと組み込まれているものかもだけど。
柔らかいお肉、牛。
ダシが効いてる。
まさに日本のダシ。肉じゃがを連想させる。
クリームソース。
何しろ今までに見たことにないものなので。
カテトラリーもmugaritzオリジナル。
レストランが広くてサーヴィスの人も遠くにいてくれるから
リラックス。
写真も撮りやすい訳です。
ワインはー
せっかくだからスペインのワインを。
おススメを聞きました。
フランスワインも豊富に揃ってましたよ。
こちらはスペインの自然派ワイン。
スペインで自然派のワインって全然聞いたことがなかったけど
やっぱり存在するんですね。
数はまだまだ少ないそう。
そして、こんなにいっぱい料理が出て来たら何がなんだか分からなくなってしまう。
そういう気持ちも察して、
ちゃんとこの日のメニューが入った封筒を手渡されました。
食事の途中でも、
「これ何だっけ?」
と確認できてうれしい! 重宝!
こちらはレタス。
ただのレタスではありません。
サクッと生の食感なのに、しっかり味がついています。
言われないと気付かずフツーに食べてしまうところでした。
マシーンを使って真空状態にして味を浸透させるのだとか。
こちらはラヴィオリ、だけどパスタに包まれていない。
どうやって、これが固まったままなのか。
こちらもスープはダシの味がしました。
カルパッチョ。ナッツが効いてる。
甘酸っぱい。
スイカの甘酸っぱさだそうです。
ツルンとした感じ。
KOKOTXA(ココチャ)と言われるタラの喉の部分。
サン・セバスチャンのマルシェでよく見かけてなんだろう、と思ってたもの。
ジェラチン質のものです。
Parisでは見かけないもの。日本でも見ないかぁ。
この木の枝みたいなものは、セルシフィという西洋ゴボウ。
干し芋みたいに調理していました。
カモのフォアグラとウニ。
こんな組み合わせ、今まで見たことない!
ワイン二本目。
酔いのせいか ブレてます
ワインを二本もオーダーしたせいで、すっかいりいい気分。
帰りのタクシーは爆睡。
翌朝、何を食べたが全然思い出せなかった。
撮った写真を見てやっと思い出せたけど。
もったいない! もったいな過ぎる!!
お酒は控えめに。
心に誓ったのでした。
続きは次に。
(レストランレポートを2回に分けて書くのは初めて!)