黒澤明監督の「生きる」という映画を見ていて、主人公の市役所の課長さんが部下だった若い女性に問いかけるシーンがありました。
「君は、どうしてこんなにイキイキとしていられるんだい?」
「?? 私は、毎日、食べていくために働いているだけなんです」
このシーン、私には衝撃的でした。戦後の貧しい日本人は、毎日食べていくためにイキイキと汗をかいて働いていました。そこには、モチベーションとかやる気とか関係ないんです。毎日、汗をかいて、美味しいご飯を食べる。それだけで幸せになれたのではないでしょうか。
私は、退職して自由になり、平日にも旅行に出かけたり、自室で本を読んだり、のんびりした時間を過ごしていました。そうしたスローな生活の中で、「モチベーションが上がらないから、一歩を踏み出せない。行動ができない」とモヤモヤしておりました。
モチベーションを上げるには、どうしたらいいのかをずっと考えていました。「どんなことをすれば、やる気に火がつくのか?」を考えて、本を読んだり、ネットをながめたりしていました。
モチベーション、モチベーション・・・と。
しかし、ふと気づいてしまったのです。
モチベーションを上げてから、行動するのではないこと。
行動するから、モチベーションが上がるということ。
今までの仕事の中でも、いちいちモチベーションを上げてから仕事なんかしてこなかった。バンバン仕事しているうちに、自然とモチベーションが上がっていたのでした。
あたりまえに行動できる人、あたりまえに(無意識レベルで)いい仕事ができる人をめざそうと思います。いまさらながら。