巨躯物体襲来より四十年以上前。

 

小笠原南方、某島。

 

神川「ここにいると世界を征服した気分だな~、最高だ」

式山「で、何のために来たんだっけな?」

まだ若き頃の二人は、審議定かでない伝説を追いかけ、とりとめのない旅をすることがあった、高校生の頃だ。

 

神川「この島には恐竜の化石があるらしいが、どこだろうか」

式山「あるわけないだろう、本土からも大陸からも千キロ以上も離れてるんだぞ」

 

明瞭な目標はなかった、ただ都会の喧騒を離れているだけでも良かった。

 

そこに同年代と思しき女性が。

神川「あれ?こんなところに来るとは同業者か?」

式山「まさか」

 

話を聞くと半ば神川の予想通りで、島周辺における生物遺物について調べているとのこと。

方向性が同じであることから島全体を移動し、伝説の基幹となる遺物を見つける。

 

しかしそれは何かの抜けた後であった。

 

以後、その女性とはやり取りを続けることとなる。

計算上、その生物が成熟に四十年すると分かるのに十年かかった。

 

そして島から持ち帰った一部の遺物は技術に応用される。

 

すべてはその時のために。

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式山「奥さんも思わなかったろう」

神川「家で腰をぬかしているだろうな、いやそれはないか」