基本図書
生物多様性のしくみを解く
宮下直著 工作舎
今年の「ヤママユガの華ちゃん」の企画でクヌギの木を撮影していたところクヌギにたくさんの虫が共存していることを発見しました。
クヌギの木にはヤママユガ・ウスタビガ・ヒメヤママユ・シャクトリムシなど蛾の幼虫やそれを餌にするシジュウカラ・クモ・アリ・ハチなどの捕食者がいます。
ヤママユガの大発生がないように捕食者が食べて自然に数を調整しています。
さて、地球規模で考えると人間が食物連鎖の頂点にたっています。地球の歴史から考えると私たちが出現して約400万年、昆虫のゴキブリやトンボが出現したのが妬く4億年前といわれてきます。私たちの歴史が400万年とはいっても、狩猟採集の時代が圧倒的に長く、文明社会となってわずか1万年・近代文明がはじまって約100年といわれています。
その間、私たちはものすごいエネルギーを使い・都合のいい生物を育てて利用してきました。その一方で追われていく生物もいます。
私たちは今後どうすればいいのか考えるための一冊といっていいでしょう。
