防府市美術展 | 山口アートフェスティバル

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防府市美術展


防府市美術展が防府市地域交流センターアスピラートで開催されています。

周南郷土文化科学館では、今日から「防府市美術展」の作品を数点紹介します。

防府市美術連盟常任理事 岡田博幸先生からのコメントです。


洋画の部 防府市美術連盟常任理事 岡田博幸


 応募点数が昨年より少し減ちて寂しい感じがしましたが、一点ずつじっくり見ていくと、独特な表現が目を引き、各人それぞれ表現に工夫がみられた。積極的に取り組んでいる姿が感じられました。全体的には対象を素直に表現するのもいいのですが、もっと感じたことを自由なタッチで描き楽しむのもいいと思います。


 美術連盟大賞(理事の部)の本廣節代さんの作品「コーヒニタイム」は、表現も大胆にして繊細で、自由に心の中で感じたことを、しかも既成の概念にこだわる事なく表現している。正に作家の心のコーヒータイムと感じられる秀作である。


同じく美術連盟大賞(会員の部)の福間美津子さんの作品「めぐりあい」は、画面に人の姿はないが背景のいろいろな建物の姿から人々の喧騒(けんそう)や生活の営みが感じられ、手前の花でうまく全体をまとめた優れた作品である。


 教育長賞の岡本一健さんの「墨虎」の作品は、黒で一気に虎を描くので、細かいところは正確ではないが、その分追力があり生き生きとした表現になっている。


 文化協会長賞め窪田清司さんの「日差しの刻」は、植物の影が壁に写り、刻々と変化していく姿が冷たいコンクリート壁と対比させて、静けさと共に生命感を感じさせる。


 奨励賞の宇佐川浩三さんの作品「稔り、の秋」は彼岸花と稲穂、そして蝶々を配して丁寧な色づかいと仕上げに感心する。同じく奨励賞の岡本元子さんの作品「君も いく?」は、ソラールで感じた宇宙への夢を幻想的、楽しく描いてしいる。これからの進展が楽しみである。


 同じく奨励賞の原田和子さんの「2月の公園(スベイン・マドリード)は独特の柔らかいタッチギ楽しく明るい雰囲気になって面白い。また奨励賞の松本由美子さんの「本造の家がある風景」は、いつも見かける風景を絵にするのは難しいが独自の表現で異国の風景にも感じられる。


 住作賞の中村紘子さんの作品「海底のスピリチュアル」はやや粗いタツチと独特の色彩表現が面白く海の雰囲気が出ている。

 同じく佳作賞の野原龍夫さんの作品「遺跡で遊ぶ童ーカンボジア‐」は、大きく描いた子供の瞳が愛しく、そして手のしく゛さなど少女,なにかを思う姿が印象的であるこ市美展では、描く楽しみ、表現する喜び、出来上がった満足感を大事にし、美術の広がりと向上を図っていきます。今後も遠慮なく出品して欲しいと思います。




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