遺言という言葉を聞くと、「死」を連想してしまい、ネガティブに捉えてしまう方がいらっしゃいます。
遺言は、死後に効力を持つ文書ですから、遺言作成の際には、命の終わりを意識して書くことが必要となります。
しかし、私は「遺言=死」という感覚をもっていません。
むしろ「遺言=人生」なのだと感じています。
ご相談のきっかけは、死後の財産のこと、相続争いを防止したいという思いでも、お話をうかがう中で、ご自分の生き方と深く向き合うことになります。
ご相談者様が、
何を大切にしているか。
家族に対する想い。
どのような人生を歩んできたか。
遺言の作成をサポートする仕事を、私は「人生に触れる仕事」だと思っています。
誰一人として、同じ人生の方はいません。
幸せなことばかりではなかったかもしれない。
辛いこと、悲しいこと、悔しかったこともたくさんあったかもしれない。
それでもなお、おひとりおひとりの人生が、とっても素晴らしく、貴重で、ダイナミックなものだと感じるのです。