■今週はAIJ問題が数多く報道されました。社保庁OBのコンサル会社が年金基金にAIJを紹介していたという報道もありました。各種年金基金への天下りの実態が赤裸々に報道されたことは良かったと思います。


今の複雑な社会保障は、天下りと利権まみれ。シンプルな制度を

AIJがとんでもないのは言うまでもありませんが、AIJへの集中投資、高利回りが可能になる仕組みへの理解やデューデリジェンスの欠如、本当に絶対リターンを獲得できるのであれば、他人のお金を運用しているのが不自然だという社会常識の欠如など、年金基金側も出鱈目の滅茶苦茶です。

「国の救済は期待できず」のようなヘッドラインを目にしましたが、そんなのは当たり前です。自業自得です。安愚楽牧場の被害者に救済がないのと同じです。



このような無茶な運用に傾斜していったのは、(1)担当者の能力不足、(2)過大な予定利率、(3)制度上の不備などが挙げられていますが、その根底にあるのは、自分のお金ではなく、他人のお金だという切迫感の欠如でしょう。

年金基金の担当者が自分のお金の運用において、同じだけAIJに突っ込むかというと、そうではないでしょう。厳密には担当者自身の年金も入っているかもしれませんが、自分の財産の運用との間には、一線が横たわっていると思います。

政治家や官僚が、国営事業や公共事業に自腹を切ってなく、国民から召し上げた税金を使うことから、費用対効果に寛容なのと同じです。もし政治家・公務員が自腹を切って出資しているのであれば、今と同じお金の使い方にはならない気がします。


■やはり年金制度は制度疲労を起こしており、「民間でできることは民間に」の観点から、関係者の中抜きを防ぎ、シンプル・ローコストで国民への給付を最大化するのが理想だと思います。

やはり、ベーシック・インカム+確定拠出年金(個人型)が望ましいと思います。自分の年金は自分で運用することになり、他者の失敗が自分に降りかかってくることもありません。

自分で積み立てた分は確実に自分に戻ってくることが担保されるので、公的制度への信頼性も増すでしょう。

今の年金制度は職業ごとに分かれており、ポータビリティーの観点でも難があります。転職がほとんどなかった時代の制度を引きずっており、レガシー度MAXです。

今まで各人が支払った企業年金の分は、確定拠出年金の残高に反映させれば、支払い損や財産権の侵害にもならず、新制度に移行できる気がします。


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