■DIAM人民元債券ファンドという投信が販売されていましたが、初の月間報告書がアップされました。




販売手数料1.05%(1000万以上は0.525%)、信託報酬1.3315%であり、高手数料投信です。




ただ、人民元は今後2~3%程度は米ドルに対して上昇する可能性が高いという言説も多く、その点を考慮すれば、米ドルMMFなどの代替にはなり得るかもと思い、注目していました。




日本国内での人民元預金は、HSBCプレミアや中国銀行で可能です。ただし、為替手数料が高いですし、預金保険の対象外なので、実質的には債券と同じです。また、利率は中国本土に比べて低く設定されています。




マネックス証券で人民元建て国債や社債が販売されていたり、人民元の為替サービスがスタートしましたが、これは中国本土の人民元(CNY)ではなく、香港のオフショア人民元(CNH)だと思います。




中国本土の人民元(CNY)と、香港のオフショア人民元(CNH)は、基本的には値動きが一致していますが、時にずれることがあります。今のところは、オフショア人民元の方が割高(円安)になり、1人民元を購入するのに、より多くの円が必要になるケースが多いです。




下のチャートは、中国本土の人民元(CNY)と、オフショア人民元(CNH)の値動きの違いです。




The Goal


セミナー「DIAM人民元ファンドの魅力に迫る」の資料
から引用






このチャートを見ればわかるとおり、全体的にはCNYよりもCNHの方が上にあります。上にいく程円安であり、1人民元を買うのに、より多くの円がかかることを意味します。すなわち、中国本土の人民元(CNY)よりも、オフショア人民元(CNH)の方が、割高な時期が多いことになります。






DIAM人民元債券ファンドも、オフショア人民元建ての債券に投資するファンドです。ファンド・オブ・ファンズであり、「フルトンRMBフィクスド・インカム・ファンド クラスJ1」というケイマン籍のファンドに投資しています。




ポートフォリオの構成は、以下の通りでした。本投信の月報
から引用。


The Goal


The Goal







平均複利利回りは2.56%なので、信託報酬は、一応はインカムでカバーできると考えられます。




月報によると、中国政府の規制からは、今後もオフショアでの人民元建て取引が中国本土の金融システムへ与える影響を制限したい意図があることを示唆しており、本土市場とオフショア市場が一元化する懸念は現時点では低く、オフショア人民元建て市場の発展が続くと考えているとのこと。






新発債の購入を通じて、主にオフショア人民元建て債権への投資を行っている予定だが、人民元ヘッジをつけた米ドル建て債券への投資も検討するとのこと。






人民元ヘッジとは、人民元NDF(人民元の現物受渡しを伴わない先物取引)のことだと思われます。




NDFの問題点は、理論値よりも割高な価格で取引される場合もあることです。以下のチャートは、上にいく程円安であり、1人民元を買うのに、より多くの円がかかることを意味します。




The Goal


セミナー「DIAM人民元ファンドの魅力に迫る」の資料
から引用








理論値(想定NDFレート)よりも、実勢NDFレートの方が上にあることが多く、不利な価格形成となっている場合が多くなっています。この点は要留意でしょう。












■実際、中国本土の人民元/円(CNY/JPY)や、ドル/円(USD/JPY)と比べてどういう価格変動をしているのかについて、3/1から4/28までの推移をグラフにまとめました。CNY/JPYとUSD/JPYは、0時時点のデータです。




TotalReturnは右軸と書いていますが、左軸と同じです。




The Goal



USD/JPYに対しても、CNY/JPYに対しても、ここ2ヶ月間は、パフォーマンスが上回っている時期が多いですが、ここ2日間は急落していますね。。








結論としては、中国本土の銀行の人民元預金には劣るが、米ドル建てMMFと比べると五十歩百歩か。日本国内で小口で人民元債券・預金に投資したいという場合は、手段が限られるので、本エントリーで述べたような点が許容できるのであれば、選択肢の一つになり得るかもしれません。








もし何かのご参考になりましたら、クリックして頂けたら嬉しいです。



にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ


にほんブログ村