【Barna Original Legend Fire】

〈表ソフトラバー〉
黒 1.5mm
サイズ 縦169mm×横169.5mm
パッケージ開封前 65.4g
全開封後 38.5g
カット後重量 29.4g (縦162mm×横160mm)
 ※シェークラケットの寸法で、接着剤の重量は含まない。
重量比 0.763 (29.4g÷38.5g)

〈シート厚〉
ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
トータル 1.3mm程

〈スポンジ厚〉
1.5mm程

〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm+1.5mm=2.8mm程

〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 1.95mm程
アスペクト比 0.512程
台形

〈粒間隔〉
縦 1.244mm程
横 3.473mm程
斜め 1.203mm程
合計値 5.920mm程 (少し低め)

〈粒配列〉
縦目

〈粒表面の布目〉
なし

〈Barna Original公式の性能数値〉
テンポ 104
テンポ (OX) 40
コントロール 95
効果 102
適性 Defensiv/Allround/Offensiv
硬度(スポンジ部分の硬度…?) Medium


(フリースペース①)
欧州の卓球メーカー。
Barna Originalから発売している表ソフトラバー。

粒は短めのショートピンプル。
粒配列は縦目。
粒形状は台形
粒表面の布目は無し。
粒直径は1.95mm程。
粒間隔の合計値は少し低めで、粒間隔は狭め。
グレースポンジを搭載。


①シート硬度及び粒硬度 8.5 (硬い)
シート処方は硬いと思いました。

②スポンジ硬度 4 (少し柔らかめ)
スポンジ硬度らしき表記の部分にはMediumと記載されておりますが、少し柔らかめに感じる。
TSP基準日本硬度に換算すると32°くらいに感じる硬度。
やや気泡がある。グレースポンジ。
やや気泡がある影響が働く為か、スポンジを指で触るとTSP基準日本硬度換算30°付近と感じるくらいのボールのめり込みが発生すると感じましたので、気泡の影響により体感硬度に少し補正が入る。

③シート+スポンジ硬度 6 (少し硬め)
1.5mm程のスポンジ入りでの測定。
シートは硬いですが、スポンジは少し柔らかめ。
全体硬度や打球感は少し硬めになると判断し、評点は6点に。

④粒の曲がりやすさ 2 (曲がりにくい)
少し柔らかめのスポンジが少しですが粒の曲がりにくさを緩和しているとは思うものの、
粒直径は大きく、シート硬度は硬くて、粒間隔は狭めな為か、粒は大分曲がりにくさがある。
しかし、少し柔らかめのスポンジが少しですが粒の曲がりにくさを緩和してくれますので、評点は2点に。
Legend Fire【OX】より1点高い評点を付ける。

⑤シート+スポンジ重量 4 (少し軽め)
1.5mm程のスポンジ入りでの測定。
少し軽めの数値が出ました。

⑥難易度 8 (中間基準〜少し難しめ)
このラバーの特徴としては
◆シート硬度及び粒硬度は硬い。
◆スポンジ硬度は少し柔らかめで、やや気泡がある。
◆全体硬度や打球感は少し硬め。
◆粒表面に布目が無い。
◆粒間隔は狭め。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしては中々弾みが強く、飛距離の伸びも中々出やすい。
◆ボールの減速は少し効かせにくい。
◆弾道は結構弧線弾道気味になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
◆ボールの球離れは少し早め。
◆ボールの引っかかりは良く、ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
【防御特性 −1】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は少し受けやすい。

等の特徴があると思います。


ショートピンプルの表ソフトとしては弾みは中々強く、飛距離も中々伸びが出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
減速が効かなかった時のオーバーミスには注意。
ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
ラバーの全体硬度や打球感は少し硬め。
球離れは少し早めですが、球持ちはある程度確保出来ている。
1.5mm程のスポンジ入りの状態なら、ラバー総重量は少し軽めの数値が出る。

弾道は結構弧線弾道気味になりやすく、ショートピンプルの表ソフトとしては高弾道性の強さは結構強め。また、弧線も作りやすい
相手の回転の影響は少し受けやすい。
 
このラバーを使いこなすには
相手の回転に負けずにボールの弾みや飛距離の伸びを制御したり、少し早めの球離れに適応する事が必要になりやすく、ボールの長短の制御の技術力は問われてくるとは思いますが、
ラバーの高弾道性は結構強め。

ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いましたので、難易度の評点は8点にしました。


(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 8.5】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残ってくれる事が多い。
変化は表ソフトラバーとしては少し強めではあるとは思いますが、
ナックル気味の球はやや出しにくい。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高め。
最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトの中ではやや高い。

また、ボールの切る切らないの違いを出すにはインパクトの工夫が必要になるとは思いますが、
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高めで、自分から回転を作りやすい為、軽く回転をかけようとしただけでも自分から作った回転がボールに乗りやすい。


(フリースペース③)
ラバーのスピード帯に関して

Legend Fire (1.5mm)】
弾みの強さ→中々強い
飛距離の伸びの出やすさ→出やすい

Legend Fire (OX)】
弾みの強さ→少し強い
飛距離の伸びの出やすさ→少し出やすい

となっている。

シート側とスポンジ側では、
スポンジ側のほうがスピードが高い為、
少し柔らかめのグレースポンジを組み合わせるとスピードが増加する。
1.5mm程のスポンジを組み合わせると、少し高いくらいだったスピードは中々高いくらいになる。
OXの状態の場合はオーバーミス注意の警告文は記載しなくても良いスピード帯ではありますが、グレースポンジを組み合わせた場合は、オーバーミス注意の警告文の記載が必要になるラバーとなっている。


(簡易まとめ)
Barna Originalから発売された
ショートピンプルの表ソフトラバー。

粒配列は縦目。
粒形状は台形。
粒表面の布目は無く、粒直径は1.95mm程で、粒間隔は狭め。
シート及び粒硬度は硬い。
スポンジ硬度は少し柔らかめ。
全体硬度や打球感は少し硬め。
粒は曲がりにくい。
硬いシートに、少し柔らかめのグレースポンジを組み合わせる。
スポンジにはやや気泡がある。

弾みの強さはショートピンプルの表ソフトラバーとしては中々強く、飛距離の伸びも中々出やすい。
ボールの減速は少し効かせにくい。
減速が効かなかった時のオーバーミスには注意。
表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は少し受けやすい。

ボールの軌道のブレは起きやす過ぎず起きにく過ぎず。
球離れは少し早めではありますが、球持ちはある程度確保出来ている。
ショートピンプルの表ソフトとしては高弾道性の強さは結構強めで、弧線も作りやすい。
1.5mm程のスポンジ入りの状態なら、ラバー総重量は少し軽めの数値が出る。

繰り出される球質に関しては、
変化は表ソフトラバーとしては少し強めではあるとは思いますが、
ナックル気味の球はやや出しにくい。
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は中々高め。
最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトの中ではやや高い。

このラバーを使いこなすには
相手の回転に負けずにボールの弾みや飛距離の伸びを制御したり、少し早めの球離れに適応する事が必要になりやすく、ボールの長短の制御の技術力は問われてくるとは思いますが、
ラバーの高弾道性は結構強め。
ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいと思いました。

Legend Fire【1.5mm】は、
中々強いスピードや、中々高めの回転発生成功率や、結構強めの高弾道性や、少し軽めなラバー総重量辺りが印象に残る検証結果が出る。
しかし、ボールコントロール難度は中間基準〜少し難しめくらいなのも印象に残ってしまう。

同社の力作クラスのショートピンプルの表ソフトラバーと比べてしまうと、
Legend Fireは力作クラスに到達するとまでは行かないかもと感じました。

少し柔らかめのグレースポンジを組み合わせた台形形状の粒形状のショートピンプルの表ソフトラバーとしては、もう少しコントロールの良さと最大回転量の高さが欲しかったかなと思いました