ベース 0.3mm程
粒の高さ 1.0mm程
(円柱部分 0.3mm程)
(台形部分 0.7mm程)
トータル 1.3mm程
〈スポンジ厚〉
1.6mm程
〈シート+スポンジ厚〉
1.3mm+1.6mm=2.9mm程
〈粒形状〉
粒の高さ 1.0mm程
粒直径 2.0mm程
アスペクト比 0.5程
円柱+台形 (台形部分広め)
〈粒間隔〉
縦 1.142mm程
横 3.375mm程
斜め 1.121mm程
合計値 5.638mm程 (やや低め)
〈粒配列〉
縦目
〈粒表面の布目〉
あり
〈TSP公式の性能数値〉
スピード 10.00
スピン 7.00
スポンジ硬度 30±3°
(フリースペース①)
TSPから販売している表ソフトラバー。
高弾性ハイスピード表ソフト(スピード系表ソフト)として長年人気を博しているスペクトルに柔らかめの21spongeを搭載したモデル。
スマッシュのスピード、ナックルの出しやすさ、かつてない安定性を兼備した、速攻型に最適なスピード系表ソフトの名作。との事。
ノーマルのスペクトルよりも、スポンジ硬度の数値が5度下がっており、スピンの数値が0.75上昇している。
粒間隔の合計値はやや低めで、粒間隔は結構狭め。
①シート硬度及び粒硬度 9 (かなり硬い)
粒硬度は、流石に中国製の硬質表ソフト程の硬さではありませんが、ショートピンプルの表ソフトとしては硬さのあるシートだと思いました。
②スポンジ硬度 3 (やや柔らかい)
TSP基準日本硬度30°のスポンジはやや柔らかいスポンジだと感じました。
気泡なし。イエロースポンジ。
③シート+スポンジ硬度 6 (少し硬め)
中(1.6mm程)のスポンジでの測定。
スポンジはやや柔らかいですが、
打球時は硬い粒の主張が結構強調されると感じた為、全体硬度や打球感は少し硬めになると思いましたので、評点は6点にしました。
④粒の曲がりやすさ 1.5 (結構曲がりにくい)
粒のゴム質がかなり硬めで、
粒の台形部分も広めで、粒間隔も結構狭めな影響が働く為か、粒は結構曲がりにくいタイプだと思いました。
⑤シート+スポンジ重量 4.5 (ほんの少し軽め)
中(1.6mm程)のスポンジでの測定。
ブログ内の基準ではほんの少し軽めの数値が出る。
⑥難易度 7.5 (比較的扱いやすい)
このラバーの特徴としては
◆シート処方はかなり硬め。
◆スポンジ部分の硬度はやや柔らかい。
◆全体硬度や打球感は少し硬め。
◆粒間隔は結構狭め。
◆弾みはショートピンプルの表ソフトとしては少し強めで飛距離の伸びも少し出やすい。
◆ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
◆弾道は結構弧線弾道になりやすく、弧線は作りやすい。
◆ボールの軌道のブレは少し生じにくい。
◆球離れは少し早め。
◆ボールの引っ掛かりが良く、ボールの不可解な滑り落ちが発生しやすいタイプではない。
◆【防御特性 0】表ソフトラバーとしては、相手の回転の影響は受けやす過ぎず受けにく過ぎず。
等の特徴があると思います。
ショートピンプルの表ソフトとしては弾みの強さや距離の伸びの出やすさは少し強め。ボールの減速は効きやす過ぎず効きにく過ぎず。
打球感は少し硬めで、球離れは少し早めではあるものの、ボールの軌道のブレは少し生じにくく、ボールのコントロールに支障をきたす程の球持ちの悪さにはなっておらず、ボール接地時間の猶予も確保出来る構造となっている。
球離れが少し早めな面はあるものの、
ボールの軌道のコントロールは良好で、ボールの長短の制御も極端な難しさがあるわけではない。
弾道は結構弧線弾道になりやすく、高弾道性も結構強い。
ショートピンプルの表ソフトラバーとしては比較的扱いやすいラバーだと思いましたので
難易度の評点は7.5点にしました。
(フリースペース②)
ボールの球質や変化に関しては
【変化の強さ 7】
ただボールを当てるだけだと相手の回転は少し残りにくく、少しナックル気味の球質になりやすいと思います。
勝手に強いスピン反転をするような変化が起きやすいタイプではなく、
変化は表ソフトラバーとしてはほんの少し弱め。
自分から回転を作る際の回転発生成功率は結構高い。
最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトとしてはやや高めで、スピード系表ソフトの粒形状のラバーとしては最大回転量の高さに優れる。
強いインパクトを起こすとやや強めの回転も起こせますし、スペクトルシリーズのラバーの中でも回転の作りやすさと最大回転量の高さは共に優れている。
また、ボールの切る切らないの違いを出すにはインパクトの工夫が必要になるとは思いますが、
自分から回転を作る際の回転発生の成功率は結構高く、自分から回転を作りやすい為、軽く回転をかけようとしただけでも自分から作った回転がボールに乗りやすい。
(簡易まとめ)
粒は低くて、粒硬度はかなり硬め。
しかし、スポンジはやや柔らかめ。
ノーマルのスペクトルよりも柔らかいスポンジを搭載した事で、全体硬度は少し硬めくらいの硬度に落ち着いており、球持ちの悪さを少し抑え、最大回転量の高さと回転発生の成功率が向上したモデルがスペクトル・21sponge。
全体硬度は少し硬めで、球離れは少し早めな面はあるものの、ショートピンプルの表ソフトとしては弾みの強さや距離の伸びの出やすさは自体は少し強めなくらい。
ボールの長短の制御は極端な難しさがあるわけではない。
ボールの軌道のブレも少し生じにくく、ボールの軌道のコントロールは良好。
ショートピンプルの表ソフトラバーしては比較的扱いやすいと思える性能と判断。
また、高弾道性の強さも結構強い。スペクトルシリーズの中でも高弾道性の強さに長けている。
自分から回転を作る際の回転発生成功率は結構高い。
最大回転量の高さはショートピンプルの表ソフトとしてはやや高めで、スピード系表ソフトの粒形状のラバーとしては最大回転量の高さに優れる。
強いインパクトを起こすとやや強めの回転も起こせますし、スペクトルシリーズのラバーの中でも回転の作りやすさと最大回転量の高さは共に優れている。
シートの硬さがありながらも、
コントロール性能の良さや回転性能の良さを確保出来た、使い手に優しい表ソフトラバーであると思いました。
スペクトル・21spongeは
プロ選手は勿論、表ソフト初心者でも安心して使える程、ボールコントロール性能が優れており、使い手のレベル帯を問わず使用出来る見込みがありますし、スペクトルシリーズの中でも、ラバーの高弾道性の強さや、回転を武器にしやすい特性も特に光る。
ショートピンプルの表ソフトラバーとしても、上位クラス〜上限クラスに入る程の能力を備えている力作と評価出来ると思いましたので、廃番になってしまったのはショートピンプルの表ソフトのカテゴリにとって大きな損失となってしまっていると位置付け。
廃番になってしまった事が非常に悔やまれる一品として評価する基準に達するラバーとなっている。