今年のサイバーエージェントの一般採用では「トライアウト方式」を採用しています。 | アドマン3.0=人事になりました。

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サイバーエージェントで新卒採用責任者をしています。

与え4月に入り、採用シーズンも本格化してまいりましたが、今年からサイバーエージェントではトライアウト採用という採用方式を採ることにしました。

弊社の新卒採用は年々インターン経由での採用が増えており、いわゆる一般募集みたいなものは減りつつあります。とは言え、16採用においても全体の2割~3割はいわゆる会社説明会から始まる一般募集から採用するものだと考えており、この精度を高めたいと考えていたところ、考案したのがこの「トライアウト」です。ランニングしている最中に、ふと野球のトライアウトがアタマに過りまして、それを採用向けに最適化したものです。

簡単にいえば、いわゆる日本式インターンを「一人で」「数時間以内に」やってもらって力試ししてもらうというもの日本式インターンの大半は「チーム」を組閣し(たいてい5人前後)、お題を与え(新規事業を考えよ、とか、広告プロモーションを考えよ、とか)、最後にプレゼンさせ(最近の大学生はプレゼン上手)、優勝者を決める、と言うもの。これを一人で」「数時間以内にやってもらうのがトライアウト採用です。

課題を与えられた学生は、制限時間内(3時間~4時間)に特定の社員に提案を続けます。1人の社員は5人くらいの学生を担当しますが、各学生の提案に対して丁寧にフィードバックします。そのフィードバックを元に学生は提案を改善し、さらに提案してフィードバックを受ける・・・これを制限時間中繰り返し、最終プレゼンに臨みます(選択するコースによって最終プレゼンがない場合もあります)。

現状「広告」「プロデューサー」「ゲーム」の3つのコースに分けて受験が可能となっており、それぞれの属性における適性も見させてもらいつつ、以下の様な点を見させてもらっています。

◎最後まで諦めずに提案する粘り強さ、思考の持久力があるか?
◎社員からのフィードバックを受け止め改善する素直さがあるか?一方で譲れない強いものがあるか?
◎(特に広告コース)プレゼンテーションのスキルはどうか?物おじしないか?
◎事前準備を怠らない真面目さがあるか?
◎ゼロリセットになった絶望的状況から立ち直れる強さがあるか?

その他いろいろ、選抜された社員がじっくりと見させてもらいます。

この方式は、1社員あたりの時間を1.5時間ほど拘束しますが、その1.5時間の間に5人の学生を見ることができるので、30分×5人の個別面接よりもROI高く判断する事ができます。もちろんその人の志向性やビジョン、人格などは見抜き切れないため、面談や面接と組み合わせる事が必要ですが、実践的な場を用意することで顕在能力・潜在能力両方を診断できるようになりました。協力社員が本気でフィードバックしてくれるため、1.5時間終わったあとに社員にどっと疲労が残るのが難点ですが・・・


こうした採用方式をあえて考案したのには理由があります。筆記試験や面接だけで学生を判断することのリスクがまさにその理由で、昭和から全く変わらない採用方式に一石を投じたいと人事に着任した時から考えていました。もちろん面接が意味無いものとは思わないので、面接や面談との組み合わせで考えています。

まとめると、2016年サイバーエージェントの総合職の採用フローは、会社説明会→GW→グループ面接→トライアウト→面談・面接・ランチ→最終判断、という形になります。

改善に改善を繰り返して運用を続けていますが、採用には全力を尽くすサイバーエージェントにしかできない採用方式だとも考えています。サイバーエージェントの名物試験になりそうです。