PCX 3型のエンジン分解
フルオーバーホールのために、エンジンを分解します。
クランクケースを割るのは、PCXでは初めてです。
さすがにサービスマニュアル、熟読。
センタースタンドが付いたまま、台の上に載せて、
腰上まで分解します。
ヘッドカバーを外したところ。
中は、綺麗ですね。
カムスプロケット、ロッカーアーム、カムシャフトを取り外します。
ヘッド、シリンターを外します。
いわゆる腰上オーバーホールや、ボアアップキットはここまで。
(ピストンは外しますけどね)
燃焼室はこんな感じ。まあ6万キロ走行のPCXとしては、こんなものでしょうか。
ちょっとインテークバルブにカーボンが溜まってます。
次に、ジェネレーター関係を外します。
冷却ファン、フライホイールを外して、ステータコイルを外します。
事前にボルトナット関係は緩めておきました。
カムチェーンとオイルポンプギアを外します。
この段階で、センタースタンドは使用できないので、取り外し、
エンジンは、ゴロ~ンと横向きに。
横向けるとまだオイルが出てきます。
ボルト10本を外して、右クランクケースを外します。
左クランクケースからクランクシャフトを抜くのは、
工具が必要です。
この状態からひっくり返して、工具をセット。
頭のボルトを回していきます。
ベアリングごと抜けました。
今回は、クランクも新品に交換するので、ベアリングは抜きません。
ピストンも抜きました。ピストンピンがなかなか抜けない・・・
オイル消費が激しかったのは、オイル上がりですね。
ピストンリングの溝も、ぎっしりとカーボンスラッジが付着。
次にヘッドの分解。バルブを外します。
これも、工具が必要です。
コッターは、磁石にくっつけて、
イン、エキとも外します。
ただ、今回は、ヘッドもバルブもバルブスプリングも交換するので、
使用するのは、コッターとリテーナーとシートだけですけどね。
今日はここまで。
この後は、ガスケット関係の剥離、オイルシールを外して、
洗浄、そしてバルブのすり合わせ。
新しく、ベアリング、オイルシールの装着、そして組付けとなります。
エンジンの分解よりも、ガスケット剥がしや洗浄のほうが、
何倍も手間がかかります。
少し足りなかった部品(Oリング)を手配します。