この記事(誰が観るか!な映画○選【その1】)の続き。
自分の悪いクセで、話を順番を追って段階的に進めるあまり、
なかなか結論にいきつかない。
読者の皆さんにつきあい続けさせるのも心苦しいので、
今回は結論から先に述べることにします。
「誰が観るか!」と槍玉に挙げるのは、
今月13日(2024年9月13日)から公開される、三谷幸喜が脚本と監督の『スオミの話をしよう』
2024/07/09
映画監督としての信頼度なんか全くゼロなのに、
なぜか同じ手口で数年おきにまるで前作の失敗/大コケが「なかったこと」にされて、
しれっと、かつふてぶてしく甦るサマは、ちょうど政治家の手口、やり口と酷似していて吐き気がする。
三谷幸喜と政治との関わりといえば、
『スオミ』の前作にあたる『記憶にございません』(2019)
「どうせダメでしょ」と見限って徹底未見のままだが、
↓生前(笑)の安倍首相との対談の場が設けられたことでも明白に、
現政権を批判する気などサラサラなく、
逆に手先になってヨイショとオモネリに徹したんだろうことは想像に難くない。
同じ東宝作品でも、『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の
現政治批判の姿勢とは大違い。
つまりは今あえて世に問う意義や価値がまるでない、
こんな人に作家の必然性がどこかあるのか?
脚本家時代の三谷作品にあった輝きや冴えが、
フジテレビ協賛で、「ゴールデン洋画劇場」の常連選手だったどの作品でも跡形もなかった。
成功作の極意を掴んでいたなら、
公開のたびに質は向上していくはずが、
『ギャラクシー街道』(2015)とか、
新作のたびに衰えていくのはなぜなのか?
一説には、前のワイフの小林聡美さんが
私生活では、『やっぱり猫が好き』の脚本を担当した三谷幸喜と1995年10月に結婚。16年間の結婚生活を経て、2011年5月23日に離婚。二人の間に子供はいない。
三谷作品の脚本を手直しして、
「まとも」で「見られる」作品に仕上げてたんだが、
それが「自分ひとりでできるもん」な三谷氏のプライドを傷つけ、
離婚と自力単独の脚本作になったそうだが、そうなってからは一作も成功していない。
役者起用の経緯とか、撮影現場での演技指導などの様子も舞台劇の延長にすぎず、
映画に必須な映像感覚が欠如しているので、
見当はずれな凡作駄作続き。
『THE 有頂天ホテル』 (2006)
『ザ・マジックアワー』(2008)
の2作が、シネコンで予告編がつるべ打ちに流れて期待感をそそったのに、
いざ鑑賞するとどうしようもないゴミ作品だったので、
「もう絶対ダマされないぞ」と身構えたこともあり、
『ステキな金縛り』(2011・テレビ視聴)
『清須会議』(2013・冒頭数分のみテレビ視聴)
は決して映画館でお金を払って観る愚行は繰り返さず、
その後の『ギャラクシー街道』も『記憶にございません』も未見のまま。
そもそもテレビ受像機もないんで、地上波放送は視聴不可でして。
とにかくなにしろ、私はもうダマされないので、
映画『スオミの話をしよう』は絶対に観ませんから悪しからず。
つづく。