3度目補完レビュー『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』IMAX | アディクトリポート

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3度目補完レビュー『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』IMAX

2023/7/17 イオンシネマ越谷レイクタウン IMAX C列 16席

 

この作品の前に鑑賞した、『君たちはどう生きるか』と全く同じ席。

 

先だった7月13日の体験会で、

越谷レイクタウンのIMAXスクリーンサイズが、かなり小ぶりなことが判明。

IMAXの没入感に浸るには、中央通路の前のA列からC列までしか適していないことを把握。

 

ところが「いくらなんでも、そんなに前じゃあ…」と見込む(IMAXシロウト+現地未査察の)観客がほとんどで、

ほぼ満席近い『君たちは』でも、

4割ほどしか埋まらなかった『運命のダイヤル』でも、

たいていの観客は中央通路より後方席ばかりに座っていた。

 

前に109シネマズ木場IMAXの

最前列がベストポジションとオススメ下さった方がいて、

めら

ためしに座ってみると、スクリーンを見上げる構図になるため、両脇のラインが垂直を保てず山なりになってしまった。

 

しかしイオンシネマ越谷レイクタウンでは、

最前列でもスクリーンからの距離がかなり広く取られているので、

画角は水平・垂直を保っているから大丈夫。

 

今回の『インディ』最新最終作鑑賞には課題があって、

 

この記事(2回目『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』鑑賞に伴う雑感)にいただいたコメント。

 

【記事内容再録】

他に気づいたことは、

紀元前212年にシラキュースにいたアルキメデスは、

1969年にユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)がはめていた腕時計を手に入れるだけでなく、

アンティキティラ(ヘレナだけは「アンティカイティラ」読み)の片割れを仕事場に置いていたが、

墜落したドラゴン(第二次大戦時の独軍機)から助手が完全形のダイヤルを持ってくる。

 

現代にダイヤルを持ち帰ると厄介なので、元の時代に留め置きしたわけだがしかし、

さすれば紀元前212年のアルキメデスの手元には、二つのアンティキティラが残ったことになる。

 

これは皆さんもお気づきにならなかったでしょう?

JOE

 

機械を過去に置いてきたら、過去の人が機械を二つ持つことになっちゃうじゃん!色々タイムパラドックス起こさないか?
でもラストでインディの枕元に機械あったな、じゃあ回収してきたのかな。だったらなぜ腕時計だけ置いてきたのかな?とモヤモヤしていました。
結局どういうことだったのでしょうか?
というご質問に答えるためには、まずはすでに2回鑑賞したくせにまるで見落としていた、
インディの枕元にあったダイヤル(アンティキティラ)を映像で確かめなければ!
 
ということで、3回目鑑賞で今度こそはと目をこらしていたら、
ハッキリと映っているではないですか!
ベッドの反対側には、
ドイツ軍機(ドラゴン)を射抜いた槍の先端まで!
 
まったく見落としていたのはなぜなんだろう…。
 
インディはアンティキティラのダイヤルを現代に持ち帰って来るつもりは毛頭なく、
自分ともども紀元前214年にとどめ置くつもりで、
ヘレナ・ショー(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)には
手持ちメモの数字を逆にたどって、
時間の裂け目から現代(1969年)に帰還せよと指示していた。
 
しかしそれはあくまでも、アルキメデスの時代に骨を埋める覚悟のインディの決断と選択であって、
ヘレナは全く承諾していなかったから、
有無を言わさずインディをパンチで粉砕!
 
現代への帰還には、来る時だってアテになったかさえも怪しい、手持ちメモの数字を逆にたどるなんて危険きわまりないため、
運命のダイヤルを羅針盤がわりに、
テディ(イーサン・イシドール)が拝借した
単発機の後部スペースで仮眠していたパイロットの操縦で、
時間の裂け目を通過して、現代(1969年)に戻った。
 
アルキメデスの助手がドイツ機の残骸からダイヤルを持ってきた時、
「おいおい、それじゃあ同じ時代にダイヤルが2個存在しちゃうじゃん! なんでそんな余計でややこしいことを」と思ったが、
このダイヤルは、ヘレナが気を失ったインディを連れて現代に戻るのに欠かせなかったんだとわかって、なるほど納得。
アルキメデスの手元にユルゲン・フォラー(マッツ・ミケルセン)の

腕時計だけが残ったのは、

これを自分の墓に一緒に葬ることで、

腕時計を日常的に所有する2000年後の未来人に、

時間旅行が可能なことを示す目印とするため。

 

アルキメデスはなんでそんなことをした(=しなければならなかった)のかといえば、

2000年先の未来人にこの時代に来てもらい、

仕事場には紀元前214年では未完成だったダイヤルがあったけど、

きちんと完成、作動し、

この装置に取り組んだ自分の構想が、しっかりと果たされるのだと確信に至ったからこそ。

完全版のダイヤルを見たアルキメデスは、「ユーリカ!(わかった!なるほどそういうことだったのか!)」と得心の声を上げている。

 

彼が何に悟りを開いたかというと、

ダイヤルの完成には、完全体を未来人が自分の時代に持ってきてくれないと条件が整わない。

 

なにしろこの時点では、ダイヤルは制作途上で未完成のままであり、果たして本当に完成し、実際に機能するかはわかっていない。

逆に言えば、未来人の来訪なしにはダイヤルも完成しないわけだから、

アルキメデスとしては何がなんでも2000年先の未来人にこちらに来てもらわないと。

 

そこでアルキメデスはダイヤルを未来人の召喚装置として使うことに決め、

自分の棺に込めた半欠けのダイヤルと腕時計に確信・動機づけられた2000年先の未来人が、

時間の裂け目を通過すると、まさにインディたちと出会った、今日この日に来てもらえるようにダイヤルの時間設定をしている。

つまり1969年の現代人、ユルゲン・フォラーもインディ・ジョーンズも、ついでに言えばもう亡くなっていたバジル(通称バズ)・ショー(トビー・ジョーンズ)も20世紀現代人の勝手な解釈で、ダイヤルを自分の好きな時代に行き来できるタイムマシンと考えていたが、目的時代の設定やダイヤルの操作法なんて誰も知らない。

 

アルキメデスだって2000年先の社会情勢なんて予測不能なので、インディがナチ残党をビビらせて時間の裂け目突入を思いとどませるためのにわか方便、大陸移動も当然予測していなかったが、同時にナチやヒトラーの世情も知る由がないため、フォラーが目論んだ1969年から1939年へのタイムトラベルだって、運命のダイヤルでできっこなかったんである。

 

『運命のダイヤル』については、また機会があれば語りますが、今回はこのへんで。