映画『ルパン三世 THE FIRST』 | アディクトリポート

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映画『ルパン三世 THE FIRST』通常2D上映

2019/12/6 イオンシネマ越谷レイクタウン スクリーン9 D列9席

 

 

山崎貴監督作は、

ベラデンさんのオススメで、

『アルキメデスの大戦』を見て、いたく感心。

 

 

 

ところが世間は、山崎貴が総監督を務めた『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(未見)に非難が集中。

その余波を引きずり、

『ルパン三世 THE FIRST』は公開前から、

つまり本編鑑賞前=恐らくは公開後も見ない無責任当てずっぽう評価で、

Yahoo!映画レビューの☆1つ低評価が、全体の過半数を占めていた。

(そのため全体評は2.1〜2.3/5点満点)

 

いわゆるネガキャンが横行する中、

私は「ドラクエ」にまったく興味関心もないため、それに惑わされず、

(鑑賞ポイントがたまって、通常上映なら無料鑑賞も手伝い)

公開初日に鑑賞。

 

いかにも優等生の模範解答的で、

まあ☆4つが妥当に感じられた。

 

良かった点は、

3DCGアニメであることに尽き、

別にこれは、3D上映だとか4DX上映でなく、

通常2D上映でも存分に威力を発揮。

 

セル風アニメのルパン三世は、とにかく本数が多すぎるため、

差別化もしづらく、今さらどうやろうが目立てない。

 

だからといって実写版でも、

必ずキャラと役者の「そっくりさん度」だけが注目され

soko

肝心の中身に注目されず、

無駄撃ち感がぬぐえない。

 

3DCGなら、実製作費はただで、

大規模なヴァーチャルセットも組めれば、

イメージどおりのキャラも創出でき、

特別仕立て感も満点。

まずはこの着眼点が素晴らしい。

 

タイトル「THE FIRST」(最初の話)が示す、

選び取った年代設定も「なるほど」で、

『峰不二子という女』でルパン、不二子、次元、五エ門、銭形のなれそめが語られた、

次の時代あたりらしい。

 

 

 

にしては、

「このキャラはこういうもの」というお約束のステレオタイプに、

若干の突き詰めの甘さはあるが、

ようは頂点作『カリ城』の良いとこ取りの焼き直しなため、

そこを揶揄しても仕方ない感じ。

 

「ルパン三世」を扱う時、

誰も『カリ城』の呪縛からは逃れられないので。

ぽすた

 

 

広瀬すずの起用も正解で、

声質が時々、クラリスの島本須美に似通ってたのもナイス。

 

アニメ版「ルパン三世」によくある、水増し感やスカスカ感もなく、

 

 

中身がギッシリ詰まり、

既存作をなぞらえている「ルパン三世」だけでなく、

時折『インディ・ジョーンズ』のような秘境/遺跡冒険もののテイストも盛り込まれ、

サービス精神も旺盛で、

これに文句をつけるのは気の毒な気がする。

 

まあ、予想を越えるもう一つがないのと、

音楽、主題歌まで含め、

あまりにも「とにかくなにしろ『カリ城』が手本」が気になりはするが、

いくらなんでも☆1つ評価はひどすぎる。

 

 

あなたも、ぜひご自身の目でお確かめください!