ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
2019/9/9 イオンシネマ越谷レイクタウン スクリーン8 D-6
ディカプリオ主演/出演の映画って、
『ギルバート・グレイプ』(1993)と
『タイタニック』(1997)
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)
『インセプション』(2010)
以外は、
役者が勝って作品が不発だった気ばかりしてしまう。
『アビエイター』(2004)も
『ディパーテッド』(2006)もビミョー。
また、タランティーノ作品も世評の良さは知ってはいても、
私は『キル・ビル』前後編(2003・2004)と
『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007)しか観ていない。
なので、
本作にもさほど期待はせず、
「話題作なので観てみようかな」と言う程度の動機で鑑賞。
独特の語り口でなんとなく始まるが、
ロマン・ポランスキーやシャロン・テートと言った、
実在の人物の登場で、
「例の事件」を知ってる人たちは、
当然そこへのドラマの帰結を待ち構えるが…。
先の読めない展開で、
「思ってたんと違う!」になる、
人を食った作品。
爆笑シーンも多く、
タランティーノ節を堪能しました。
さしずめ矢口史靖監督作『ダンスウィズミー』の製作動機の一部として、
『ラ・ラ・ランド』(2016/日本公開2017)に刺激されたにせよ、
両者がまったくの別物だったように、
今回の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の対抗作品は、
おそらく『アルゴ』(2012)で、
タラちゃん監督は「俺だったら、ああはやらない」と、
自分の手本を示したんだろうが、
1969年当時の状況再現が達者で、
クルマが全て当時の車輌だったりとか、
街並みや住居がことごとく60年代後期なのがお見事。
ついでなら役者もそっくりさんで済ませず、
マックイーンとかブルース・リーは、
『ローグ・ワン』レベルでCG加工もして欲しかったが、
人数が多すぎて無理だったんだろう。
あるいは、シャロン・テート役の、
マーゴット(マーゴ)・ロビーが、
素顔のままで出ずっぱりなのとの兼ね合いか。
時代の再現性と言えば、
当時の猥雑な音楽がずっと流れっぱなしで、
ことごとく今だったら聞かない曲ばかりなのにも恐れ入った。
字幕で「スポーン」(Spahn)が「スパーン」だったり、
アル・パチーノが「イーライ」と言ってるのに「エリー」になってしまっている、
松浦美奈の字幕は少しだけ謎。
字幕と無縁だが、
ONCE UPON A TIMEを、
ワンスアポンナタイム
にしない、頑(かたく)なな邦題もさあ…。
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