※今回のレビューは、現在劇場公開中の
『クリード 炎の宿敵』ではありません。
以来の
「なぜか今頃〈映画編〉」第13弾は、
2015年12月23日公開の、
『クリード チャンプを継ぐ男』
当時は『スター・ウォーズ フォースの覚醒』にすっかり話題をさらわれ、
『ロッキー』のシリーズ再開のこちらは、
ほとんど注目されず。
私も不覚にも、
「そういや」と再注目したのは、
で、
2015年ベストテンではなく、
2016年ベストワンとして、
ライムスター宇多丸氏に選出されたとき。
しかし、瞬間「はっ、そういえば!」と思っただけで、
未見のまま。
そしたら2019年の1月11日から、
続編の『クリード 炎の宿敵』が公開となった。
これは『チャンプを継ぐ男』も見ておかなければ!
なにしろ前段の『ロッキー』は、
当然全作鑑賞済みで、
1作目『ロッキー』(1976)は素直に感動
2作目『ロッキー2』(1979)はさほど。
3作目『ロッキー3』(1982)は、当初は完結編のはずで、まずまず。
4作目『ロッキー4/炎の友情』(1985)は、当時流行りのミュージックビデオ仕立てで、
とても観やすかった。
5作目『ロッキー5/最後のドラマ』(1990)は、うんと後年にレンタルビデオ鑑賞。
「やらなきゃよかった」作品
6作目『ロッキー・ザ・ファイナル』(2006)は、『ランボー/最後の戦場』(2008)と共に、スタローン作品はどうしてもスタローン主演でなければならないという原則論に落ちつき、
それには頷(うなづ)けた。
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でもって、さすがにもう、スタローン主演/ボクサー役はむりなところに、
あえて『ロッキー』シリーズ続編として、
『クリード』が出てきたわけだが…。
2019/1/16 ネット配信
どうせ『炎の宿敵』公開に合わせて、地上波放送されんだろ、
と思ったがあいにくないので、
だからといって、
レンタルビデオ店で借りると
いなぷぅ(いなぷぅさレモン/稲岡龍之介)に個人情報を抜き取られかねないため、
Apple Storeのレンタル配信/400円を利用。
パソコン画面と音割れ防止の小音量というハンデ環境なれど、
ぞんぶんに堪能。
時に思わず「うわっ!」と声を上げ、
時に感涙、むせび泣く。
2015年公開作だけに、
iPhoneの時代で、
ロッキー・バルボアは完全に過去の遺物という「押さえ」も秀逸。
↓この写真からだと、
MAX渡辺氏の黒人バージョンみたいな、
ライアン・クーグラー監督の才人ぶりが際立ち、
ロッキー家のドラマではないのに、
ロッキーの精神はしっかりと継承されている。
名作シリーズの現代復活再生は、
ほぼ同時期に注目を浴びていた『スター・ウォーズ』ではなく、
なるほど、こちらの方だったとは!
旧作と似たシチュエーションでも、
コピペに堕さず、
本質を損ねずに再構成しているところが素晴らしく、
ディズニー堕落失墜路線とは大違い。
ライアン・クーグラーなら、SWを再生できそう!
それだけにクーグラー監督の次作『ブラックパンサー』(2018)の優遇ぶりもなるほど頷け、
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)で、
スクラッパー142(右)としての顔見せから鮮烈で、
ヴァルキリー(左)役の姉ちゃんだった、
現在劇場公開中の『炎の宿敵』の原題は「クリード2」“Creed II”なので、
私も本日(2019/1/20)鑑賞予定ですが、
どなた様もその前に、1作目『クリード チャンプを継ぐ男』のご鑑賞をオススメします。