鑑賞記EPISODE Ⅲ/ルパン三世PART5〈その7〉 | アディクトリポート

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これ(【臨時】10話〜12話鑑賞記/ルパン三世PART5〈その6〉)

の続きで、〈その7〉

EPISODE III (第13話 - 第17話)

第13話 「弓と王女とテロリスト」 2018/7/4

第14話 「王国の盗み方」 2018/7/11

第15話 「ルパンと彼女の関係」 2018/7/18
第16話 「初恋の話をしよう」 2018/7/25
 
 
一話刻みの鑑賞記はやめて、
全体の流れで語ります。
 
1.中身がギッシリ詰まり、水増しがない
 
深夜の放送だが途中で(PART IVのように)眠くならず、
saishuuai
アクビも出ない。
 
考えるに、
話の中身がギッシリ詰まっていて、
ネタ不足から陥(おちい)りがちな、
話の水増しや無駄な先延ばし、
あるいは中継ぎギャグに逃げたりしていないから。
 
「そんなの、あたりまえじゃん」
なんて思うなかれ。
 
テレビシリーズは「赤ジャケ新」からすでにそうなり、
koi
 
まったく未見のピンクジャケPARTⅢ
(同時期の映画『ルパン三世 バビロンの黄金伝説 』から察するに)
もちろん、
ですよね
 
2015〜2016年のPART Ⅳだって、
sannsann
こうした水増しがあたりまえで、
切り詰めたり圧縮したら、
うんと短期間や、わずかなエピソードで済んだはずである。
 
いっぽう、PART5には、こういう無駄な「かさまし」がない。
 
話の中身と放送時間、エピソード(各話)数が適正。
 
姑息な逃げがないので、
とても好感が持てる。
 
ひるがえると、
やるべきことがないくせに、
よくも惰性とビジネスで、延々と続けてくれたよな
と、呆れもするが。
反対にPART 5はパターンに堕さず、よくぞ脱却したなとも思う。
 
 
2.峰不二子に存在意義と価値
 
ルパン以外のメインキャラ、
次元、
五エ門、
銭形、
不二子を、
必ず皆勤賞にしたのが、
第2シリーズの悪しき慣習。
 
この慣例が、
「峰不二子という女」でようやく見なおされ、
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それでも削ぎ落としは徹底せず、
とくに、もはやルパンとの恋愛関係が廃(すた)れきり、
存在意義が失われている不二子の登場にはずっと疑問符が漂っていた。
 
流れは『カリ城』から始まり、
ぽすた
 
のきなみこの路線。
 
 
とくにPART4には、
ルパンの好きそうな、若い新ヒロイン(レベッカ・ロッセリーニ)が出ずっぱりで登場。
不二子の影はますます薄くなっていた。
 
それを引きつぐ形で、

EPISODE Ⅲになって、
さすがにようやく、新ヒロインのアミ・エナンと、
ルパンをめぐっての応酬が展開しておもしろい。
 
3.現代の世情をよく捉え、反映している
 
EPISODEⅡでは、フランス治安総局や司法警察の不正やよからぬ動きが、
EPISODEⅢでは、パダール王国の王位継承制と、「王政回帰」の名のもとにクーデターを引き起し、CIAと共にパダール王国そのものを牛耳ろうと画策している大師教(Wikiより)
——と、いかにも「国情不安定なよその国」が語られて、
鈍い視聴者は、「そういう国もあるんだな」と傍観しているが、とんでもない。
 
日テレ体制で深夜枠の放送だから、できるギリギリで語られてるが、
劇中の問題を抱えてる国は、
見知らぬ他国なわけでも、過去の古い時代なわけでもない。
 
こういう要素を持ったルパン三世は、
これまた思うに、
『カリ城』以来ではないか?
 
PART4と同じくアニメ制作をテレコム・アニメーションフィルムが担当しているが、
作画のクオリオティが高レベルで維持されているのは過去作同様なれど、
その点ではPART4の方に軍配が上がり、
アミの入学した女子校のビジュアルだけを切り取ると、
ちっとも『ルパン三世』っぽくないがそれはともかく、
演出が宮崎駿以外でも格段に優れているのは、
 
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作家集団Addictoe オフィシャルブログ-rashi

——以来ではないか?

 

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そんなこんなで、
次週放送の緑ジャケ1話完結後の、
EPISODE Ⅳも期待が持てます!