7〜最終10話「コンフィデンスマンJP」 | アディクトリポート

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コンフィデンスマンJP

第7話・家族編

 
ボクちゃん(東出昌大)「ガッキーだったらな」

 

『リーガルハイ』主人公・古美門研介(堺雅人)の

「所詮ガニ股だからな、あ~あぁ、長澤まさみだったらな~」と対をなすセリフ。

 

とにかく視聴率がイマイチ奮わないため、

第5話「スーパードクター編」の
山田孝之のように、
前田敦子と中尾明慶がスポット出演。
 
だけどたったこれだけのシカケで、
番組を見る人が増えたりするのか?
 
6/5に銀座の東映本社で、
ある映画(もちろん東宝の『コンフィデンスマンJP』ではありえません)の試写を観たが、
とにかく東映はテレ朝との連携が強固で、
前に訪れた時は、
階段の壁にびっしりと「相棒」のポスターが貼り尽くされ、
(たしか)水谷豊と成宮寛貴の絵柄に、
当時の視聴率が誇らしげに貼り足されていた。
 
今回、数年ぶりのこの時期には、当然『相棒』のポスターはなく、
試写室入口の壁には、
「木曜ミステリー 警視庁・捜査一課長シーズン3」
が、視聴率12〜13パーセント、
「特捜9」は、
視聴率15〜16パーセントを維持していた。
 
すごいなあ、テレ朝のドラマ。
両作とも1回も見たことないよ。
 
かたやフジの「コンフィデンスマンJP」は、
結局10パーセントは一度も越えなかった。
 
派手なキャストをそろえ、
軽快なテンポでおもしろく展開するドラマでも、
もはや月9で10パー越えができないなんて。
 
フジの凋落は、
地デジで8チャンネルが、
民放最後になってからだと言われている。
 
チャンネル4——日テレ
チャンネル5——テレ朝
チャンネル6——TBS
チャンネル7——テレ東
チャンネル8——フジ
 

第8話・美のカリスマ編

↓第1話のいわき空港にて。
 
以前にフジのドラマ「トップキャスター」(2006)第3話で、細木数子をモデルにしたら、
本人から番組が猛抗議を受けた。
結局第3話は永久欠番となり、DVDにも未収録、再放送もされない。
 
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8話の美濃部ミカ(りょう)の元ネタは、たかの友梨だと思うが、
劇中の展開は、たかの本人とは大きく異なる。
 
たかの友梨ビューティクリニックは、
2011年の東日本大震災で、ながらく中断していた
一般CM明けの第一弾が、
沢尻エリカを起用した、このクリニックのCMで、
震災直後にエステのCMかよ!
とヒンシュクを買った。
 
どうもこの人、あちこちで人の神経を逆なでしてるらしく、
同社=不二ビューティは、
  • 2013年3月18日、東京都から不二ビューティに対し、誇大な美容効果をうたった広告を出したとして景品表示法に基づく改善指示が出された。
  • 2014年8月22日、仙台店に勤務する従業員の女性が有給休暇を取った際に残業代を減額されたことについて、不二ビューティが仙台労働基準監督署から是正勧告を受けたことを、従業員らの代理人弁護士が明らかにした。
  • 2014年10月29日、都内および仙台の店舗で働いていた女性社員たちが、マタニティハラスメントに対する損害賠償や未払い残業代の支払いを求めて不二ビューティを提訴したが、その後に和解が成立した。
——等々のトラブルが報じられた。
 
「ビューティコロシアム」で見かけた、
たかの友梨本人も、近年はすっかりテレビ露出がなくなった。
 
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番組第8話に話を戻すと、
リチャード(小日向文世)に持ちかけた相談主?の福田ほのか(堀川杏美/chubbiness)
が自力で動き、
当面の問題は解決したため、
詐欺計画は途中で頓挫。
 
時間切れ気味の幕切れで終わったが、
美濃部ミカが女性の美にこだわった理由もしっかり示され、
「女は生まれたときから美を求められる」という現実を知り、自分だけでなく他人にも美を追い求めるが故の「意識の低いスタッフへの叱咤」、さらに採算度外視でも美に関する物を手に入れたがり、ダー子曰く「美のアスリート」。
一方で、その背景には母が事故で顔に大きなやけどを負ったことで哀れみの目を向けられたり、仕事に就けなかったりするなど苦しんだ過去があり、それを機に「世界中の女性を美しくする」という目標のために動いている。
 
中途半端な感じでは終わらなかった。
 
第9話・スポーツ編
 
前週に続き、
本来の詐欺計画は不発気味。
当初の計画がポシャり、二転三転してどうにか落ちついた。
 
実は今回のカモ、桂公彦(小池徹平)自身は運動神経が悪く、野球チームやサッカーチームでミスしたことによるいじめや体罰、学生時代に好きな子を運動部のエースに取られるという経験、結婚後の不倫相手がサッカー選手であり、ショックで酒浸りになってしまうなどスポーツにコンプレックスを抱き続けており、億万長者となってからはプロスポーツクラブの経営という形で選手たちをお金で支配し「所有物」「奴隷」として扱うことで優越感と復讐を味わっていた。

 

暴露されても開き直っていたが、ひたむきに頑張るチーターズを見た事や、幼少期は多くのスポーツクラブに入るなど本当は心からスポーツが好きな事を武藤(ダー子=長澤まさみ)から指摘され、彼女から「3年契約するか、2.5億を返してもらってずっとスポーツを恨み続けるか」と提示。最後はノーゴールによって幻となったものの勝利に沸くチーターズを見て7.5億円を払い正式にチームオーナーとなる。

 

コンフィデンスマン達が手を引いた後もチームは存続し、2年後に初勝利を手にしたときにはテレビを通じ、スポーツの楽しさを教えてくれたことに感謝していることをコンフィデンスマン達に伝えた。

 

コンプレックスが人を育てると言う話だと、

自分の大学時代を思い出した。

 

柄にもなく憧れのマドンナがいたが、

北原佐和子にちょっと似ていた。

彼女には絵に描いたようなイケメンのカレシがいた。

 

その姿はちょうど、

久が原にあったモデルエースの、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-baika-

花形モデラー、石原宏昭氏に似ていた。

…って、誰がわかるねん!

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ka-nn

石原氏によるエンプラ作例。

 

私が通っていた大学は、

東大以外に教養学部のある唯一の国立だったとかで、

私とマドンナは泥臭い教育学部、

イケメンカレシはひときわ高見の教養学部だったのもコンプレックスでさあ。

 

なんでもカレシは比較文化人類学を専攻らしく、

そんな歯も立たない恋敵がいるのに、

なんでかなわぬ淡い夢を見たのか、

その時間と情熱を、もっと有意義なことに注ぐべきだったのではと激しく自戒した。

 

たまたま語学の才はあったみたいなので、

英語を皮切りに、

ロシア語、ドイツ語、フランス語の授業を大学でうけたら、

フランス語会話に、小学三〜四年生時代に、

この私より絵がうまかったオチアイさんがいあわせて、

彼女も教養学部でビックリ。

ますますコンプレックスが…。

 

ムキになって、

NHKのラジオ講座で、

中国語とスペイン語を、

大学を卒業してから、

ハングルに取り組んだものの、

結局英語以外はものにならず…。

 

まあ、結局オタク知識ではそれなりの成果をあげ、

SWを通じて、文化のお国柄の違いも把握するようになったから、

オレ版比較文化人類学は成果を収めたんで、

コンプレックスと、なにくそという反骨精神は確かに大切だ。

 

最終10話・コンフィデンスマン編

 

6分遅れで本放送をみて、充実の中身にじっくり見入った。

放送終了直ちに、FODで再鑑賞。

こういうテレビドラマの見方をされる現状は、なかなかドラマ制作者にはキビシイと思う。

 

ネタバレ(赤字部分)

 

実弾を血糊弾にすり替えるところに、若干の無理がある。

 

はじめの方で銃が暴発、

敵一味のモジャモジャ頭のフトモモ(ひざ?)にあたる場面が、

あまりいただけない。

 

視聴者に銃も弾もホンモノと示すための演出だが、

弾が人にあたったのは偶然で、

もしも弾がそれて、壁にあたって血糊がついたら台なしだった。

 

 

ダー子は「駄々っ子」を子供たちが言いやすいように呼び替えたもの。

本名?は「藤沢日奈子」

 

ボクちゃんは、母親からそう呼ばれていた。

本名?は「西崎直人」

 

リチャードは英国紳士を気取って自称した。

本名?は「鎌田清」

 

この3つが本名かはわからずとも、

古沢良太作品に詳しい人なら、

いかにもホンモノっぽいと、

信じ込ませるようになってはいる。

 

ハチマキ・ヒデオ/鉢巻秀男=孫秀男(佐藤隆太)もそうだが、

ヒーローの名前、すなわち

↓クラーク・ケント(Clark KentだからイニシャルはC・Kだが、音はK並び)、
ほら
↑ピーター・パーカー(Peter Parker)の法則が引き継がれ、

姓名のイニシャルが一致している。

 

『リーガルハイ』でも、
↓(右)古美門研介(こみかど・けんすけ/堺雅人)のイニシャルはK・K。
さり
↑(左)黛真知子(まゆずみ・まちこ/新垣結衣)はM・M。

↓羽生晴樹(はにゅう・はるき/ 岡田将生)もH・Hなので、
hai
シリーズが続けば、羽生も「リーガルハイ」番組内でヒーローになる素質があった。

 

ちなみにこの羽生晴樹、ガッキーに入れ込んでいるようで、

実は堺雅人を慕っていたが、

「コンフィデンスマンJP」第4話「映画マニア編」の

俵屋勤(たわらや・つとむ/佐野史郎)=T・Tも、

(過去には2度離婚しており現在は独身だが)
実はバイセクシャルという一面も…
——にかすかに設定が引きつがれている。
 
とにかく、
ボクちゃんのニシザキ・ナオト=N・N
リチャードのカマタ・キヨシ=K・K
は、この法則に基づくので本名っぽいが、
ダー子のフジサワヒナコは、Hujisawa HinakoでH・Hではなく、
Fujisawa  HinakoでF・HもしくはH・Fなので、
偽名の可能性が高い。
 
もちろん全員の名前は、
劇中ドラマDVD「名探偵 海老河原の冒険」に出てくるので、
みすみす本名を明かすはずもないと、ずっと後でわかるけどね。
 
とにかく最終話は、
ダー子、ボクちゃん、リチャードという呼び名の由来までとりあえず示したから、
その真偽のほどは定かでなくても、
主要キャラ命名の原点までさかのぼった作品ではあった。
 
この記事によれば、
 
しかもいつもであれば、ダー子の企みにボクちゃんが巻き込まれるという形であったが、今回ははじめから鉢巻を騙すべくこのプロジェクトに彼が乗り気であったこと。
さらに、時系列がバラバラな本作だが、今回のストーリーはまさかの時系列的に第1話よりも前の出来事であったのだ。
 
——とあり、それはまったく気がつかなかった。
つまり最終回が実質的(時系列的)な1話だったわけ。
 
15分拡大を全く飽きさせず、
視聴者を没入させた最終話の視聴率は9.2パーセント
 
だが10パーセント越えが絶対指標で映画化が決まったわけではなく、
はじめからテレビドラマ10話が助走で、
映画で締めるのは決まっていたらしく、
9話の最後でそれが告知された。
 
2時間の尺があれば、
古沢良太脚本の映画前作『エイプリルフールズ』(2015 未見)よりは、

 
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充実した内容に仕上がるのではと期待している。
 
最後に、なぜ『コンフィデンスマンJP』があまりウケなかったのかと言えば、
現代の世相が、とてもそんな場合じゃないから
ではなかったか。
 
昔から、悪いヤツはしこたま金をため込んでいて、
そんな奴らから横取りしても憎まれないって見込みで、
詐欺師を主人公にしたんだろうが、
とにかく、こういう金儲けの話が今は、
どこの世界(国)の話だよと、
さっぱり共感を呼ばないと思う。
 
みんなカツカツでキビシイんだよ。
誰のせいかは言わなくてもわかるだろうけど。

 

ためこんでいる大金持ちはあちこちにいたところで、

その資金をふんだんに使いまくれるわけではなく、

ひたすら自衛に必死、

というのが現状だろうしね。

 

ウソを信じ込ませるには、

ホントが大半の中にウソをしのばせるに限り、

すべてがウソでは誰も信用するわけがない。

 

そうそう、6/10に『万引き家族』を観ました(後日、本ブログでも紹介予定)が、

ああいう、観客が思わず引きこまれるような、

身につまされる話が大事なんだよ。

 

『コンフィデンスマンJP』はだから、

のめりこまずに、必ず一歩引いた姿勢でながめてしまった。

 

まさか10週の放送に、

脚本執筆が10週で済むわけがなく、

『デート〜恋とはどんなものかしら〜 』(2015)直後から、

 

藪下依子(やぶした よりこ/杏)はイニシャルが「Y・Y」、
とy
谷口巧(たにぐち たくみ/長谷川博己)は「T・T」と、これまたヒーローのネーミング。

 

準備をしてたんだろうけど、

その3年間で、世相の読みが狂ったかもね。

 

とにかく『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は、

テレビドラマを一度も見たことがないので、

映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 』もどうせ観ないけど、

映画『コンフィデンスマンJP』の方は観るんじゃないかな。