【歳末号外②】『最後のジェダイ』をグラフで読み解く | アディクトリポート

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本題の前に訂正を。

uissu

 

この記事(なぜか今頃(4)『スター・ウォーズ ジェダイの帰還』・1983 )で、

銀座・有楽町の有楽座として、

↓この画像を使ってしまいましたが、

これは静岡の有楽座で、

正しい有楽座の写真は、

↓こちらです。

↑壁の一部に、

↓創建時の窓や模様が見える。

 

有楽町にないのに有楽座とは…

と思ったが、

銀座だって、あちこちにあるしね。

 

たなかよしみさん、

ありがとうございました。

 

『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』IMAX

2017/12/16 成田HUMAX 

シネマ9 プレミアムスカイシート I-19

 

まずは、どうして公開初日の12/15に観なかったのか。

 

『フォースの覚醒』(2015)も

公開初日(2015/12/18)は夕方から。

『ローグ・ワン』(2016)も、

やはり初日(2016/12/15=日本)は夜だけ。

 

というわけで、『ローグ・ワン』は翌2日目(12/16)の土曜朝イチで観たので、

同じでいいやってことで。

 

しかし公開体制はまったく同じではなく、

『最後のジェダイ』のアメリカ一般公開は現地の木曜12/14

つまり日本の金曜12/15なので、

朝から丸1日公開してるじゃないか〜っ!

 

かくして日本の夜半の1日1度きりの先行上映(前夜祭)は、

木曜(12/14)なのであった。

 

 

気がついた時には、もう遅い。

 

いや、地方館の通常スクリーンなら余裕で取れるが、

最初の一発をIMAX(2D)と決めた以上、

1〜2日の時間差は、

グッとガマンしようっと。

 

12/15に「金曜ロードSHOW!」で吹替版をみた感想を後述する

『フォースの覚醒』
sre
異色作『ローグ・ワン』の2本と

『最後のジェダイ』が違うところは、

すっかりネット評の時代に様変わりし、

評論家に先に見せれば悪評フンプン、

興行に深刻な影響を与えかねないため、

一般公開まで試写のなかった(『フォースの覚醒』はアメリカ本国でファンに一度きり

前2作に対し、

『最後のジェダイ』だけは、

日本でも公開前に見ている評論家がいたらしい。

マーク・ハミル来日を報じる日テレの昼番組で、

そう証言する(『帝国の逆襲』を越えた)人を目撃。

 

ネット評で全米最大の脅威は、

ロトゥン・トマトのトマトメーター(評論家の支持率)。

 

『バットマンvsスーパーマン』の27%
あああ

『スーサイド・スクワッド』の26%と酷評が続き、

たまらぬDC組は、

『ワンダーウーマン』で、実に92%まで盛りかえしながらも、

 

『ジャスティス・リーグ』のスコア公表を、

映画の一般公開まで控える要請を出す騒ぎとなり、

またしてもプロ批評家の支持率は40%と、一般観客層の80%の半分に終わった。

一方でSWは、

『フォースの覚醒』が93%で一般観客の89%を越え、

『フォースの覚醒』と対称的な作風の『ローグ・ワン』でも評論家85%、一般が87%とほぼ拮抗。

新体制でのSW(2015年以降)に、

トマトメーターは敵ではないと判明したのか?、

『最後のジェダイ』は一般公開前に試写で見せる方針変更につながったのかも知れない。

 

このように、年1本のSW新作公開体制も、

わずかながら変化しており、

一方で映画評論を取り巻く環境は激変している。

 

アメリカのプロ評論家が、

何を発表メディアとし、

どう生計を立てているのかわからないので、

日本の事情で類推すれば、

星取り採点評などを読むかぎり、

オレでもできそうだなとしか感じられないライター寄稿の

ミーハー映画雑誌では、

老舗の『ロードショー』がなくなり、

この私のブログも含めて、

文字でじっくり読んでくれる人はかなり減った。

 

かわりにYouTubeでは、

動画レビューが大流行で、

再生回数を競うために、

こぞって新作レビューがいち早く並び、

公開前からネタバレにばかり腐心するユーチューバーも散見する。

 

日本では動画レビューは少なく、

またかろうじて、

スマホで読んでくれる人のおかげもあるかな。

 

iPhoneの方が、Windowsを上回る日も多い。

 

とにかくこういうレビューでの横やりネタバレはウンザリなので、

今日のこのブログは、『最後のジェダイ』について、

極力、ネタバレなしで進めるものの、

こっちはなにぶん世ズレしており、

「スーパーマンが『ジャスティス・リーグ』で蘇る」

程度の話題は、

無意識にネタバレするかも知れないので、

キケンを感じた方は、

ご自身で『最後のジェダイ』をご覧になる前は、

ご遠慮いただくようにオススメします。

 

ざっとネタバレ回避で情報収集するかぎり、

おおむね大好評っぽかったので、

かなり楽しみに鑑賞。

 

イイ感じで始まったが、

話は手際よくまとまらず、

あっちにフラフラ、

こっちにフラフラ。

 

『ダークナイト』(2008)がジョーカーの話で進んでいたのに、

かなり後半でトゥーフェイスまで登場して、「今から?」とおったまげたように、

 

そういや予告編に出てきた結晶ギツネヴァルプテックス=Vulptex)も、

 

ゴリラウォーカー(AT-M6)も、

まだ出てないじゃん。

のみならず、予告編でおなじみの場面も結局なかったりして、

レイがライトセーバーを手にして全力疾走するシーンはなし。

 

「いつまで続くの、この映画?」

とうんざり。

 

感動的に演出された場面もイマイチで、

私は涙も出ない。

※あくまでも個人の感想です。

 

とはいえ、

見終わればなるほど、

ある程度予想していたできばえだった。

 

鑑賞後に、さっそく土曜深夜のブログ更新に間に合わせようとも思ったが、

ダンケルク』に続く、

『ダンケルク』では気になった、明るい画面で目立つ巨大スクリーンのたるみの縦皺は、

12/13を点検日にあけて直したらしく、まったく目立たなかった。

 

千葉成田への往復長旅のダメージは大きく、

書き貯めしていた、

3日連続のウルトラマン記事でしのいだ。

 

そうこうしてるうちに、

世間の一般感想は賛否両論で二分。

 

ここにも、

2年前の『フォースの覚醒』の時との、

大きな温度差を感じた。

 

ここでようやく、

12月15日(金)の「金曜ロードSHOW!」『フォースの覚醒』吹替版の感想だが、
rey

あらためて冷静にこの作品を見なおすと、

ぶっちぎりのSWサイテー作

『エピソード1 ファントム・メナス』(1999)に匹敵するか、

kiki

それよりもつまらなかった。

 

とても二度三度の再鑑賞に耐えられない、つくづくひどいデキ。

でやねん

なんとテレビ放送の映画で初めて、

視聴途中でウトウトしてしまい、

1/3あたりでCMに入る前に、

思わず「つまんねー」と声を上げた自分にオドロキ。

 

結局、

最後まで見終えると、

「まあ、これでもいいのかな」

と納得なのは、

もっぱら役者の存在感や力量に任せきりの結果にすぎず、
sesere

 

監督や脚本やデザイナーが、まともな仕事をしたからではない。

↑ファースト・オーダーの兵員輸送艇でしくじり、

↓レジスタンスの兵員輸送艇でもまたしくじる。

これはもう絶対に、デザイナー失格でしょ。

 

吹替で観た収穫は、

ハン・ソロの磯部勉

レイア役の高島雅羅の声を聞けたこと。

 

それと、

字幕英語版を3回観てもわからなかった、

セリフのあれこれがすんなり伝わり、

「あれ、そういうことだったの?」

と初認識した場面もチラホラ。

 

こうしたモーメント(押さえの要所)はともかく、

つなぎの場面がいいかげんで、とにかく無責任。

 

ハン・ソロが、2つ別の敵対勢力

↓バラ=ティク

↑カンジクラブ(漢字倶楽部?)

に挟み撃ちにされるとか、

そこからの危機脱出とか、

ほんとにクソつまんねー!

 

こうしたツナギの場面が観客の真に迫ってこないのは、

作り手が人生の危機的状況に直面しておらず、

したがって人生の切り抜け方も知らないため、

小手先のゴマカシを続けるしかないから?

 

ついでにいえば、

『フォースの覚醒』を「これでよし」と評した人も、

プロ・アマを問わず、人生の命題に直面したことがないんでは?

 

いや、あんただって、

2年前の公開当時は、けっこー褒めてた(80点)じゃないか。

には、こういう弁明が。

 

あの時はとにかく、

一応事態も解決。

いつ終わりでもかまわない頃に、

「いや、ルークが出て来なきゃ、終わりにしちゃイカンでしょ」

と焦り始め、

それを完遂したことにホッとして、満足感に満たされていた。

 

「ルークがひと言もセリフなし」に不満な人もいるが、

ジョージ・ルーカスはサイレント映画やミュージカルのつもりで、

SWのエンディングは音楽だけでセリフ抜きと決めているので、

その伝統を踏襲しただけのこと。

 

伝統の引き継ぎと言えば、

エンディングが迫って、

『ジェダイの復讐』(当時邦題・1983)の時は、

「これで終わりか」

『ファントム・メナス』(1999)の時は、

「あと2本か」

『クローンの攻撃』(2002)の時は、

「あと1本か」

『シスの復讐』(2005)の時は、

またしても、

「これで終わりか」だった寂寥感を、

思いがけぬシリーズ再開で再びリセット。

 

しかも絶対見られないとあきらめていた、

ルーク、レイア、ハンのその後を見せてくれたんだから、

これ以上を望むなんてバチがあたる、

——という遠慮もあった。

 

長くなり、

更新時間も迫って来たので、

続きはまた。