『ハクソー・リッジ』2016
2017/7/1 109シネマズ木場 シアター４ B-10
メル・ギブソンの監督作って、
出来不出来に波があるし、
加えて世間で絶賛される作品は、私はそれほど感心せず、
反対にあまり評価されない作品こそ、
自分には大きく響く傾向がある。
『ハクソー』以前のメルギブ監督作で、
観たのは２本だけ。
『アポカリプト』（2006）は、
すさまじい映像の連続だったのに、
上映ほどなく眠りの国へ旅立ち、
起きたら、ほぼラストだった。
一方で『パッション』（2004）は、
私の心には本当に響いた。
キリストは磔刑の末に息絶えるが、
エンディングで復活して、神性の勝利が示される。
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さて、『ハクソー・リッジ』はどちらに転ぶか。
なにしろ、見た日の巡り合わせが悪かった。
鑑賞日の７/１は、朝イチで新宿ピカデリーで
「ヤマト2202 第二章」を観て、
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それからTOHOシネマズ新宿で、
『ハクソー・リッジ』を観るつもりだった。
しかし上映時間も合わず、
映画の日でとにかく混雑してたので、
IMAX上映ってわけでもないからと、
混雑がそこそこの穴場、
木場の109シネマズに移動。
これが災いした。
この日はとても蒸し暑く、
たどりついた時には、もうクタクタ。
館内は適度な冷房が心地よく、
上映開始たちまち、
睡魔に襲われ…。
よって、前半は断片的にしか見ておらず、
後半の壮絶な戦闘シーンはさすがに目が覚めて見通したが、
これで正当な作品評価ができるかどうか…。
とはいえ、映画は一期一会で、
寝てしまった作品は、
あくまでも自己基準で、
その程度の価値しかないことになるから、
めったに見返さない。
俳優出身の監督が撮った作品だけに、
演技者のバストショットやアップが大半。
実際の戦場が狭い土地だったことも手伝い、
皆無ではないが、引きの絵がほとんど印象に残らず、
そこらへんが、
映画をビジュアルメディアと捉え、
視覚効果に興味関心しきりのこちらとしては、
相性があまり良くなかったところかも知れない。
作品が伝えたいことに異議はないし、
同じ状況に放り投げられたら、
とても主人公（アンドルー・ガーフィールド演ずる実在の人物デズモンド・ドス）よりも
良い選択も行動も取れっこないが、
そもそも、
今という時代、
日本という国情で、
この作品が存在価値として輝くかどうか。
これはちょうど、
鑑賞の２日前の木曜遅くの
「アメトーーク！」で、
注目のマンガを特集してたが、
どれ１冊として、読んでみようとは思わなかったのと似ている。
別に、
個々のマンガ家の責任でも、
メル・ギブソンのせいでもないんだが、
そんな作品にふれてるヒマがあるなら、
もっと他にやることがあるんじゃないか、
と思わざるを得ない。
「今どうしても」という、
時代と社会の必然とか、
同時代性が作品には欠かせないというのが持論だが、
映画『ハクソー』にせよ、アメトーーク！推薦マンガにせよ、
「今じゃなくたっていい」
と感じるからだ。
たしか、マイケル・ムーア監督の『華氏911』 （2004）で知ったが、
イギリスのチャーチル首相は、
「個々の戦場の勝敗には意味がなく、
戦争という状態をどれだけ維持、継続するかが重要だ」
と言っていた。
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『ハクソー・リッジ』で描かれた状況、
いったん戦時中になってしまえば、
殺し合いに巻き込まれるのを、
個人で避けるのには限界がある。
戦争に至る道筋の、
前段階に、必ず止める契機はあったはず。
とにかく、
この「今でしょ」「今でなくても」の葛藤は、
『フォースの覚醒』（2015）の頃からとっくにあり、
「日本は今、スター・ウォーズとかに、
うつつを抜かしてる場合じゃないだろ！」
と感じてた。
『フォース〜』は単なる懐古趣味で、
SWファンみんなが大好きだった、
旧三部作を卑屈になぞらえただけで、
何の新味もなかったが、
それでも同時代性と言うことでは、
奇妙な符合があった。
極悪人の孫が、
祖父の存在を否定できず、
反対に崇拝の対象にしてしまうと言う構図。
「あなたが手がけたことを、私が仕上げる」
そういえば、
CIAのスパイだった岸信介は、
自分の秘密任務だった新安保条約の成立後に、
混乱の責任を取る形で辞意を表明したのに、
その孫の
①国家機密保全が口実で、実際は政府の犯罪の証拠隠滅が目的の特定秘密保護法の成立後も、
②集団的自衛権の拡大解釈の前段階で、日本の企業が武器や兵器の製造開発できるようにしたり、
③安保法制の強行採決・偽装成立（＝正確な議事録がない）後に、南スーダンに派遣された自衛隊の日誌を改ざん、戦闘がなかったことにする一方、隊員にはPTSDに悩み、自殺者も多く出ているのに、
④森友学園、家計学園問題と、次々と悪事が明るみに出ても、それを認めることは一切なく、
⑤自らのおびただしい違法行為、違憲行為、国家を私物化する行為をことごとく隠蔽し、それを暴き立てる動きの方を国家反逆者に仕立て上げる共謀罪も、強行・偽装成立だったにもかかわらず、
責任を取るという概念がないらしく、
まったく退陣の気配がない。
ジジイの方は、たった一つの悪法を通して身を引いたのに、
バカ孫の方は、その何倍も悪行を重ねながら、
永遠にのさばり続けようとしている。
これまでしでかしてきた無数の犯行を、
すべて「事実無根」「問題ない」でやり過ごすのは、
個々の犯行がかすんでしまうほどの大罪が出発点なため、
すっかりタガが外れて、
個々の悪事など大したことないさと、罪悪感が皆無なようだ。
ということは、
バカ孫は
最終目標の改憲（壊憲）まで、
政権与党と総理の座に居座れる、
不正な手段を握っていると考えられる。
もともと、
選挙は不正操作できる仕組みが温存されてきたが、
バカ孫の不正工作は、
個々の選挙区の票の小細工などとは次元の異なる、
完全捏造数字の発表＝大それた選挙詐欺＝政治テロである。
就任以来、
ウソしかついていないペテン師が、
それが発覚しても平然とのさばり続けているならば、
そもそも総理と政権与党の座だって、
不当な手段で、
本来その座につくはずだった人たちから奪ったと考えるべきである。
『フォースの覚醒』の同時代性は偶然だったが、
翌2016年末の『ローグ・ワン』の同時代性は、
もちろんこちらも意図的ではなかろうと、
きわめて象徴的で、
その点においても、作品が秀逸だと評価できた。
絶対悪の独裁国家が、
民衆の息の根を止める最終兵器を開発中で、
完成したら、抵抗手段は失われる。
と言うところまで状況分析が進んだだけでは、
事態が解決するわけがなく、
民衆は具体的な対抗手段＝行動が必要なのに、
いざそれを自分がやることには誰もが尻込みし、
「では私が」という人さえを、
自己正当化のためだけに悪し様にあげつらい、
何もしないうちから、早々と白旗を揚げようとする。
守るべきもの、
持つべきものを失いたくなく、
今の自分の土俵で勝負しようとするからだ。
それらが全て、
実際はとっくに取り上げられている実態は認めたがらない。
一致団結して全力であたらないとできないことが、
こうした各人の自分可愛さで分断されて、
頓挫しかける。
身を挺して務めを果たした自己犠牲者たちはしかし、
人知れずその使命を終える。
くしくも、『ハクソー・リッジ』鑑賞の7／1の土曜日と言えば、
翌日の都議選投票を目前に、
アキバでバカ孫が午後４時から登場だったので、
ちょうど都内にいたんだから、
歴史的瞬間に立ち会おうと思えばできなくもなかったが、
私一人がそこに居合わせようがいまいが、
事態に変化はないので、遠慮した。
はたして“自眠党”は大敗したが、
選挙前に不正選挙を訴える動きが、
これで一気に沈静化してしまったのは、
まんまとやられたという思い。
まずは、事前報道で、
都民ファシストが過半数を占めるか云々と、
マスコミが勝手に選挙の意義付けをしてる時点で、
印象操作、世論誘導、
予備催眠が効いてしまっている。
以下はツイッターに分割してつぶやいたが、
他の人のリツイートを連発して埋もれてしまい、
すぐにたどれなくなったので、
ここに転記しておく。
（一部加筆・編集）
あのですね、今回の都議選って、これまで同様、
「自分が投票し、議員になって欲しい人」が落ちて、
「こいつだけは受からせちゃダメだ」「こんなやつ、誰が投票するんだよ」がなぜか当選してしまい、大勢を占める状況は変わってないですよね。
数字を操っているバカ孫本人が、
不正隠しにわざと自眠党を負けさせた偽装工作にだまされて、
民意の勝利だって、ぬか喜びはどうなんでしょうか。
民進党に票が戻らないのは、
ナガシマ監督が王さんを絶対に巨人軍の監督に復帰させなかったのと同じで、
バカ孫が民進党が負ける数字を発表し続けてるだけ。
代表が蓮舫や野田佳彦でなくても負け続ける。
社民党がずっと奮わないのも、
ヤツの悪質な印象操作。
社民党党首の吉田忠智が、
バカ孫が下痢ピーを口実に退陣した、
相続税疑惑を国会で蒸し返したので、
仕返しに落選させられた。
共産党が躍進を喜んでいるが、
結局はてのひらの上で踊らされてるだけ。お気の毒。
もう自眠党が選挙に勝つ手は使えない（不正がバレる）ので、
共謀罪施行日（7/11）に、都政でも国政でもそこそこの勢力の共産党議員を、
国会閉幕中で全員逮捕。
今、バカ孫とアッキードのバカップルは７／12まで外遊中。
帰国した頃には、
目障りな対抗勢力は一掃されており、
しかも自分の不在時だから、
自分の指図ではないと言い張れる。
それから臨時国会を開いて、改憲案を強行採決。
国民投票も選挙同様に不正操作できるから、
独裁国家の完成では？
最近、自眠党に不都合になり始めた大手マスコミも、
共謀罪で粛清するかもよ。
あるいは日本会議の一味で、
森本学園問題では、ノラリクラリと事実確認や記録の提出を一切拒否してバカ孫に手柄を立て、
国税庁長官に出世した佐川宣寿が、
敵に回り出したマスコミを一斉に脱税で摘発するかも。
かくして、真の暗黒国家の完成は間近！
↓この兆候に全てあてはまる、現なりすまし政権＝オレ総理詐欺／オレたち政府詐欺。
最後に書いてある兆候から、
全てが始まっている。
我々は、自分たちで気づいていないだけで、
『ハクソー・リッジ』より過酷な地獄の只中に、
身を置き続けているのかも知れない。