さらば怪獣倶楽部 | アディクトリポート

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まずは、前回(続・怪獣倶楽部)の訂正から。

 

記事公開たちまち、

ツイッターで告知したら、

木曜グランプリ氏からのご指摘で、

↓左手に持っているのはたしかにガッツ星人だが、

↑右手はバルタンではなく、

メトロン星人でした。

↑ツインテールの後に、しっかり立っていた。

↓たぶん、これですね。

 

ついでではないが、

フェイスブック経由で、たなかよしみ氏から、

ハイドランジャーは、

ソ連のウィスキー・ ロング・ビン潜水艦が元ネタではとのご指摘があり、

ヤマダ・マサミ氏から、

画集で成田亨氏が、しっかり証言していると教えていただいた。

 

では、ようやく、

「怪獣倶楽部」

第4回であり、最終回

「最終号 史上最大の侵略」の感想を。

 

本ドラマの流儀に慣れてきたこともあり、

今さら細かなことをあげつらっても、

作品全体の評価が変わるわけでもなし、

野暮なツッコミは最小限にとどめておこう。

 

実在した怪獣倶楽部については、

この項に詳しいが、

劇中の編集長=キャップ(塚地武雅)のモデルである、

竹内博氏のご逝去に寄せた、

氷川竜介氏の追悼文によれば、

 

この時期の竹内さんの代表作には

「ファンタスティックTVコレクション 空想特撮映像のすばらしき世界 ウルトラマン」

(1978/1/25 朝日ソノラマ、安井尚志氏と共同編集)がある。

通称:ファンコレ

——とのことで、

内輪の活動だった怪獣倶楽部が、

外に向けて始動した初の成果といえるだろう。

 

ところが番組劇中では、

ウルトラセブン最終回「史上最大の侵略 前・後編」を題材に、

原稿を執筆するにあたり、

ジョー(柄本時生)が訪れた古書店には、ファンコレの表紙がチラ見し、

彼が手にしているのは、

ファンコレ続刊の

「ファンタスティック コレクション No.11 ウルトラセブン フィルム・ストーリー・ブック SFヒーローのすばらしき世界」1979/1/20発行

ではないか!

 

ウルトラセブンの研究書として、

ファンコレ以前の類書が他に見つからなかったんだろうが、

 

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この時点では、まだ世に出ていないはずの未来の書が、

なぜか古本屋にタイムスリップしてきたおかげで、

“これから”(近い将来)自分(ジョーのモデルはファンコレ共著者の安井尚志氏)が書くことになる本に助けられて、“今現在”の記事を書くって、

どんだけタイムパラドックス

オーパーツやねん!

 

今回、7/9までの見逃し配信を、この記事作成のために全話見返したら、

同じファンコレは1話でも、

リョウタ(本郷奏多)のアディダスバッグの中にあり、

↑幻想の中のユリコ(馬場ふみか)に、汚らわしいもののように扱われている。

 

それにしても、

ユリコは謎の存在だった。

演じた馬場ふみかが、

仮面ライダードライブ」(2014)の敵女幹部メディック役だったなんて、

さっきようやく知りました。

 

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終始受け身のリョウタに対し、

しかけて来るのは、常にユリコの方。

 

1話では、待ち合わせに遅れたリョウタに、

「何でも言うこと、きいてくれます?」

「じゃあ、今週の日曜日、ゴハンに連れてって下さい」

「日曜日、わたしの誕生日なんです」

 

2話では、約束を破った埋め合わせを提案。

「そのかわり…一つお願いがあります」

「一緒に映画、行ってくれませんか?」

 

上映中の館内では、リョウタの肩にしがみつき、

上映後に、

リョウタが怪獣倶楽部のメンバーに出くわすと、

「お友達ですか?」と、

自分をカノジョとして紹介してもらいたげな様子。

 

ユリコの提案は、

次第に大胆にエスカレート。

 

最終話ではついに、

「実は…今週の金曜日、うちの親、旅行でいないんです」

「よかったら、遊びに来ませんか?」

「こう見えて、わたし、料理、

けっこう得意なんですよ」

 

劣化前の↑夏帆と、

↑馬場ふみかのインスタグラムより↓

往年の↓木之内みどり

足して2で割ったみたいな

カワイイ顔に、

スレンダーながら、

ボディの出るところは、

見事に出ている娘(こ)から、

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こんなことを言われたら、

思わず妄想がふくらみ、

コーフンしてしまいそうだが、

どっこい、その手には乗らないぜ。

親が不在でも、3話に出て来た兄がいるだろ!

と思ったが、

どうやら彼は、商店街の近くに独居しているらしい。

 

かように積極的で行動派のユリコは、

最後には怪獣倶楽部の集会場所をつきとめて、

堂々と乗り込み、

「わたし、怪獣のことはよくわからないけど…

リョウタさんのことが好きなんです!」

と、どこまでも主人公に都合の良い、

理想のヒロインに徹している。

 

まあ、『銀河鉄道999』の例を出すまでもなく、

この手のドラマは、

主人公はヒロインに無条件に好かれるもので、

好かれる理由を特定、限定してしまうと、

その条件にあてはまらない人の共感をたちまち失ってしまう…

からなんだろうけど、

そろそろそういうルーティンから脱却して、

「なんで好かれる」という、

納得できる具体的な理由が示されるドラマがあっても、

いいんじゃないか。

 

「好きになるのに理由なんかない」

かも知れないし、

「怪獣倶楽部」というドラマに、

そこまで望むべくもないのは百も承知で、

とりあえず、ほざいてみました。

 

 

 

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