訃報:キャリー・フィッシャー | アディクトリポート

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この記事より。


機内で心臓発作、峠は越えたという親族の発表。

——と続き、
持ち直すだろうと思っていたら、まさかの訃報。



とはいえ、彼女に特段な思い入れもなく、
2002年のSWC2(セレブレーション2/インディアナポリス)や、
2010年のC5会場(フロリダ)でニアミス程度。

直接対面したこともないが、
会わないで良かった気がする。

キャリー・フィッシャーと言えばSWのヒロイン、
レイア姫だが、
当時のルーカスとスピルバーグは、ヒロインに美人を使わないことで知られており、
彼女はその代表だったから、
魅力を感じなかった。

レイア姫役あってこその、
『ブルース・ブラザーズ』(1980)のストーカー女役の方が印象強く、

彼女の魅力がよく出ていたかも。

『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』(2001)での尼僧役で、

その老けぶりにガクゼン。

『フォースの覚醒』でも、ハリソン・フォードが、

いやいや抱き合ってる感じがして、何とも…。

『エピソード8』(一説には、タイトルは“Forces of Destiny”)の撮影は完了してるが、
たとえ彼女が死んでも、
『エピソード9』の撮影にそんなに困らないことは、
『ローグ・ワン』のエンディングで、

れいあ
1976年(SW1作目撮影)当時のキャリー・フィッシャーの姿を再現して証明済み。

と、ここまで書いて、
フィッシャー本人さえ無自覚だった、
心臓発作につながった間接的な心因について、
個人的な憶測を出ないのを承知で、思い当たった。

『ローグ・ワン』を見たことが引き金になったのでは?

同作には、故ピーター・カッシング(クッシング)演ずる、
グランドモフ・ターキンが、
生前の1作目『スター・ウォーズ』(1977)当時の姿そのままで登場。

過去作の出演場面からコピペではなく、
全シーンが新撮。
しかもターキンの出演場面はかなり長い。

フルCGではなく、
体格と容貌のよく似た俳優(ガイ・ヘンリー)に現場で演技させ、

修正した顔を貼り付けているだけ。

そんな技術の詳細はフィッシャーには不案内だから、
まずは死んだはずの役者が堂々と演技している事実に驚愕。

実際に撮影現場でカッシングと共演したフィッシャーだけに、
訳知り顔で、
「CGっぽいじゃん」とうそぶく観客よりも、
その衝撃は相当なものだったと推測される。

さらに単純な画面の見映え以外にも、
スター・ウォーズでは、
ストーリーの必然ならば、
たとえ亡くなった俳優であろうと蘇らせること、
さらにそんなムチャクチャを脚本を書き殴っても、
しっかり技術陣が最終画面に仕上げてくることに驚き、
衝撃を受けもしたのだろう。

フィッシャー自身も脚本家であり、
著名なシナリオドクターだが、
こんな型破りな脚本は思いつかず、
自分の脚本術が通用しない作品の登場もショックだったはず。

最後のとどめは、
ラストシーンで、自分の若かりし頃の姿が登場したこと。

もう別に、自分がいなくたって、
キャリー・フィッシャー演ずるレイア像は、
映画に登場できる時代になってしまった!

『エピソード9』の撮影前に、
たとえ自分が死んでも、
きっと何事もなかったように、
レイアは出ずっぱりだろう。

役者としての自分の意向とお構いなしに、
自分が映画に登場するようになり、
それを可能にしたのは、
脚本家の自分にはとうてい思いつかない脚本で、
これによって役者としても脚本家としても、
廃業、引退を言い渡されたわけで、
まさに文字通りの死刑宣告になってしまった。

ということで、彼女の体は心臓発作を起こし、
お役御免のこの世からいさぎよく去ることにした、というわけ。

まさに『ローグ・ワン』が、キャリー・フィッシャーを殺したのだと言える。