ふぞろいの怪獣たち(1)/揺れる母の像 | アディクトリポート

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テーマ:ウルトラマンは、
これ(ウルトラの母が教えてくれる/巨大女伝説〈その1〉)の続きだから、
巨大女について…の予定だったが、その話の前に、
「ふぞろいな怪獣たち」

1.ウルトラの母

円谷英二 特撮の軌跡展で、

どっち
新宿高島屋 2014年4月2日(水)~4月14日(月)
京都高島屋 4月17日(木)~4月27日(日)



スタンプラリーがあり、

ftれで
↑ウルトラマン(左)、ウルトラの父(右)、ウルトラの母(中)の3体のFRP像が、
ラリースポットに用意された。

このうち、初代マンだけは既製品だが、父と母は初めて見た。

でもって、母の像の造形なんだが、
しょだい
当然、「タロウ」に登場した初代の
※1話に登場の、無気味な仮のシルエット用をのぞく
はは
「浅田真央顔」のマスクとスーツを立体化しており、
これは像を製造したバンダイの意向だろうが、
妥当な判断に思われる。

なぜならキャラクターの代表イメージは、
初登場時なのが通例だから。
↓1973年、「タロウ」現役時に撮影された、設定では実の親子3人の記念写真。右の父は、角が内側に向いていて、完全に新規造形の2代目。
いま
(左)「円谷英二 特撮の軌跡展」の母のFRP立像は、股間の盛り上がり(笑)以外は、初代のスタイルに忠実。
(中)ウルトラマンタロウのFRP立像の写真はないので、(コタロウならありました)ウルトラマン商店街に新設(2014年4月)された、タロウ街灯で代用します。
(右)父のバンダイ製FRP立像は、新マンからゾフィーに転用されたものの再々改造で、角の先端が真上を向いた、初代スーツをモデルに立体化されている。


↓ついでなので、これがコタロウのFRP像。
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↑『ウルトラマン物語(ストーリー)』(1984)の、子供時代のタロウ(コタロウ・左)と、かなりの下半身デブな、2代目ウルトラの母・小田茜顔。


一方で、アミュプラザ博多のCMモデルをつとめた、母の最新モデルは、
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」(2009)以後の、
最新「江角マキコ」風バージョンで、
↓(左)アミュプラザ博多内の、模型・玩具売場に展示されたウルトラの母のスタンディー(立看板)。
(右)「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」劇中のウルトラの母。

ここ
とても同一キャラとは思えぬ顔つきとプロポーション。

ヒーロー/キャラクター王国アメリカでは、「スーパーマン」(1938~)「バットマン」(1939~)「スパイダーマン」(1962~)「アイアンマン」(1963~)等々、
なが
時代やメディアによってスタイルが変遷するのは、当たり前だが、
最新モデルに揃えるのが、これまた当たり前。









と言う例に合わせているのだろうか、
「ギンガ」最終話(2013/12/18)に顔見せした母も、

こいおい

「銀河伝説」以降の最新「吊り目」モデル。

つまり何が言いたいのかというと、
作品としてのウルトラの母の代表像と、
製品、商品としてのウルトラの母の代表像が食い違い、
ふぞろいな状態になってしまっているということ。

というわけで、「ふぞろい怪獣」の第1弾は、ウルトラの母に決定!

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次回から「怪獣(宇宙人)」の、ふぞろいな例を取り上げ、
並行して、「巨大女伝説」も、別途進めたいと思います。