しばらく「松本零士の宇宙戦艦ヤマト」が続きましたが、
「蒼きヤマトへの憧憬」に戻して、
船舶設計図面を元に造形された立体物の分析に立ち返ります。
図面を元に立体化した造形物は、
*2メートル10センチのカットモデル2隻(1977・1980)
*野村トーイの1/1200プラモデル(1978)
*イマイの1/350木製モデル(1981)
↓これは試作模型で、実際の製品の完成見本とは異なります。
の3種類があったが、
最後のイマイ木製1/350ヤマトは、
メーカーの完成見本以外に、
↓製品に付属した完成見本写真。
↑サイズは小さいですが、彩色したものは、おそらくこれで全部です。(一点は、同じもののサイズ違い)
塗装済み完成品に、じかにお目にかかるどころか、
誰かが仕上げた例にすら、接したことがなかった。
(ようやく最近、こことか、ここに見つけましたが)
だがかれこれ20年ほど前に、
キットの説明書にも、船舶設計図にも頼り切らずに、
見事に完成させた作例を、一つだけ知っている。
ビデオ「宇宙戦艦ヤマト・胎動篇 ヤマト!!わが心の不滅の艦」(1994)
LD版のジャケット裏表。
の中に登場する、
0:39より。
小林誠氏が制作した、
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このモデル。
大改造が施されていて、
ほとんど原形をとどめていないが、
↑隣は、当時のタミヤの1/350戦艦大和。
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素材は、イマイの木製キットだというからオドロキだ。
キットでは木材のムクだが、
この作品では、舷側が格納扉になっていて、
中空にくりぬかれた内部には、
右舷に蛟龍(こうりゅう)、
左舷に晴嵐(せいらん)という特殊艇が格納され、この2隻は、
↑後の『復活篇』(2009)の特務艇/突撃揚陸艇、
信濃(シナノ)へと一体化されるが、
それはともかく、
ヤマトの舷側が開いて、内部に別艇が格納されているという構造だと、
テレビ「ヤマトⅢ(スリー)」(1980)の
コスモハウンドが思い浮かぶが、
ポピーのビッグスケール DX宇宙戦艦ヤマトの、
謎の小型船の格納、展開方法の方が良く似ている。
そのため、ティム・エルドレッドが、2012年に小林氏にインタビューした際、
関連性をたずねたところ、
玩具のことは全くの偶然で、
参考にしたわけではないとのことだった。
木製ヤマトの話は、ようやくこれで終わりです。
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