浮遊感/追悼・荒木伸吾〈その4〉 | アディクトリポート

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これの続き。

荒木プロ(荒木伸吾と姫野美智)の真価を存分に発揮する機会は、
1979年の10月にやってきた。

作品は『ベルサイユのばら』
1971~72年に発表され、すでに少女マンガ史に残る名作の地位を確立していた池田理代子の原作を、
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サンライズのロマンロボット三部作を終えた長浜忠夫監督が、
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古巣の東京ムービーに戻り、
『ボルテスV』で自ら手がけた、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-v
旧体制との階級闘争と平民層の勝利というテーマに、
再び本格的に取り組めることにノリノリ。

絢爛豪華な少女マンガのお姫様世界のドラマを、ド直球の全力勝負で描き出し、
荒木プロも監督の意向に沿って、自分たちの絵柄の魅力をフルに発揮した。

その全力疾走ぶりは、オープニングと


エンディングの


$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-1まいえ
↑姫野美智の1枚絵を、5分割で少しずつ見せて、最後にまとめて披露する。アニメエンディング史上に残る傑作です!
世界そのままが、全編にわたって展開しているようなもの。

ではあるんだが、当時の(栄えある?第一世代)アニオタの自分は、いささか冷めた目で見ていたことは事実。

当時は『機動戦士ガンダム』が台頭して来て、
全てのアニメはガンダムと比較され、
あるいはガンダム以前、以後という価値基準の斜め視線で眺められた。

そういう視線で眺めてしまうと、基本的に『巨人の星』の時から変わっていない、
長浜忠夫のひたすらド直球の演出は、
あまりにもベタすぎて、もはや完全に時代遅れ、なんともこっ恥ずかしかった。

それにあわせて、アニメーター/キャラデザイナーのスターといえば、
なんといっても安彦良和だったから、
「安彦立ち」とか「S字効果」と称される、氏のキャラ表のサマになりようと比べて、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-s

荒木プロのキャラ表(※画像検索しても見あたりませんでした)の、どことなく宙に浮いているような、
ひざがフワッとだらしない、緊張感のないたたずまいが、気に入らなかった。

それに荒木伸吾(+姫野美智)っていったら、『ダンガードA』のトニー・ハーケンなんて、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-はーけん
サンライズの敵美形キャラのマネッコだったしなあ……。

とまあ、こんな評価が覆ることになろうとは、『ベルばら』放映開始しばらくは夢にも思わず、もはや興味も失った裏番組の『ザ☆ウルトラマン』をたまにチラ見しながら、
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-zauru

呑気に過ごしていた、水曜日の夜7時。

つづく