これの続き。
仁王立ちのザク立像も、
自在に可動する力士体形も、
「安彦ザク」としては力不足というなら、
どんな立体ならいいのか?
アニメーター出身で現在は漫画家の安彦良和は、
劇中(アニメと漫画『ジ オリジン』)でのザクを、
ほぼ必ずといっていいほど、
動きのあるアクションポーズで描いていることがポイント。
というわけで、
ただ素立ちではなく、
↑B-CLUB 1/144 機動戦士ガンダム THE ORIGIN SERIES IV ザクII
[サイド7潜入部隊モデル] 発売元:ポピー 2005年発売。
残念ながら、未組み立て、完成品を問わず、実物を見たことは一度もありません。
かといって間接可動で、動きのあるポーズを、買った人が自分でつける製品ではなく、
大胆で激しいアクションポーズ、つまり動いている一瞬をとらえた無可動の立体像の方が、安彦ザクの名にふさわしいのではないか。
となると以前に少しだけふれた、
2005年4月に流通していたプライズ品の、
『機動戦士ガンダムTHE ORIGINスミ入れ済みリアルフィギュア』
こそ、その最高峰に挙げられよう。
〈シャア専用ザク〉
大きさは、HCM Pro(ハイコンプリートモデルプログレッシブ)とほぼ同じということで、
それだと1/200だから、立像で約9センチ弱になるサイズ。
このサイズでの1センチ差は大きすぎ、脚も大きく開いているので、「10センチサイズ選手権」に出場資格はなさそうだ。
〈量産型ザク〉
角以外の基本造形はシャアザクと共通らしいですが、
この「絵から抜け出してきた感」は、まったくお見事。
あえてイチャモンをつけるとすれば、
*大半のガンダムファンに馴染みのある、アニメの安彦ザクではなく、最新の『ジ オリジン』版なこと
*なにせ実物を目にしたことがなく、類推しかできない。(ひがみ?)
というわけで、次回は私の知ってるベスト安彦ザク(候補)を、いよいよご紹介します。