ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 | アディクトリポート

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$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-いなずま
遅ればせながら、吹き替え版3Dで観ました。

『トランスフォーマー』最新作
と同様、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-しれいとう
できればIMAX-3Dで観た方が良いとは思いますが、

これまで2D公開のみだった(2009年の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』だけ、IMAXで一部3D上映)シリーズなので、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-みどり
最終作も2Dで観ても、ドラマの内容の満足度は、さほど変わらないと思います。

PART 1については、こちら

公開直後から、まずは海外で、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-rotten
↑Rotten Tomatoes(腐ったトマト)でも、この評価(2011/09/19時点)
そして日本でも高評価続出でしたが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぉーかー
↑Movie Walkerでの評価(2011/09/19時点)
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-うらふ
↑gooユーザーの評価(2011/09/19時点)

観れば、なるほど納得。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-boutou
10年も引っ張り続けただけの中身があって、きちんと完結したことが何よりもすばらしい。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-さんにん
原作の読者も、映画版の観客も、裏切られなかったところにこそ、感慨と感動がある。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-けつぜん
このことに気がついてない、クリエイターもどき(えせ作家)が多すぎる。
謎で引っ張り続けるけど、最後までその謎を解き明かさなかったり、
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11) [Blu-ray]/三石琴乃,林原めぐみ

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語りかけた物語をきちんと語り終えずに、途中で「続く」のままで終わらせちゃって、
ツイン・ピークス ゴールド・ボックス【10枚組】【初回限定生産】 [DVD]/カイル・マクラクラン.マイケル・オントキーン.ララ・フリン・ボイル.シェリリン・フェン

¥31,500
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そういうのが、「芸術として高尚だ」と勘違いしてる人が多すぎる。

もっとも「ジャンプ」の漫画と、
ドラゴンボール 全42巻/鳥山 明

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アメリカのテレビドラマは、成立条件からして、それもむべなるかなとは思う。
セックス・アンド・ザ・シティ2 [ザ・ムービー] Blu-ray & DVDコレクターズ・エデ.../サラ・ジェシカ・パーカー,キム・キャトラル,クリスティン・デイヴィス

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人気の有無で継続か打ち切りかが決まるため、成功の指標が「続けること」になってしまい、終わらせることは失敗を意味するため、
DEATH NOTE デスノート / DEATH NOTE デスノート the Last na.../藤原竜也,松山ケンイチ,戸田恵梨香

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ストーリーの継続こそが求められ、完結なんて、もってのほか。
よしんばしっかりエンディングを考えていても、
視聴率やアンケートといった、作家本人の意志だけではどうにもできない事情で、
ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ 〈セカンド・シーズン〉 コレクターズ・ボックス.../トーマス・デッカー,サマー・グロー,レナ・ヘディ

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語り終えずに打ち切りになってしまうことも、しょっちゅう。
バイオニック・ウーマン DVD-BOX/ミッシェル・ライアン,ケイティ・サッコフ,ミゲル・ファーラー

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そうなると、真の作家なら、テレビドラマや「ジャンプの漫画家」という表現手段は選ぶべきではないということになる。

J・K・ローリングはだからこそ、小説/本という表現手段を選び、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ro-roi
『ハリー・ポッター』は7冊(7作)で完結と当初より宣言していた時点で、
ハリー・ポッターシリーズ全巻セット/J. K. ローリング

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ホンモノの作家の見込みはじゅうぶんにあったわけだが、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-いま
本当にホンモノの作家なのかは、最終作を読まないと判断できない。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-maioni
個人的には映画第一主義なので、映画化が決まった時点で、原作の本は読まないようにしてるので、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-たからばこ
『ハリポ』の真価も、最終作の本作となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』まで、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-おらおら
つまり1作目『賢者の石』(2001)から
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぽた
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-jeipe
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-すねいぷ
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ききき
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ここ
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sr
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-まいお
第8作目まで延々とつきあい続け、実に10年もかけないと、答えが出なかったことになる。

公開直後に、特定のキャラの名前が取りざたされて、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-すねいぷ
↑ミクシィ時代に、「スネイプは美輪明宏に似てる」と書いたら、ふだん何のコメントもないマイミクから、「似てない」と抗議のコメをもらって、「そんな時だけかよ!」と萎えたなあ(遠い目)。
本作では妙にむくんで、ますます美輪明宏化が進んでる(抗議は受け付けません・笑)が、ハリーの幼少時代の回想シーンでは、スリムで若い頃のアラン・リックマンに、デジタル効果で若返っていて驚いた!

「おいおい、ネタバレなんかしてくれるなよ」と思ったが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ねびる
名前が特定されたぐらいでは、とうてい先読みできない壮大な仕掛けに、感心、納得。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-nadare
そうか、そういうことだったのか!
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-dorako
これはきちんと、最初から筋立てを考えて、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-akunosasoi
ヒントを前6作(映画は7作)のあちこちにちりばめて、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-くろおんな
この最終作で、きちんと回収してますね。


『帝国の逆襲』を、「エピソード2」から公開前に「エピソード5」に変更したり、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-torutai
ダース・ベイダーを途中からルークの父にしたり、
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-eeeee
『ジェダイ』の時には、オーウェン・ラーズはオビ=ワン・ケノービの弟のはずだったのに、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぺあ
『クローンの攻撃』で、赤の他人に設定し直したり、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-reredw
オビ=ワンとアナキンの年齢差は、わずか5歳だったのを、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-れれでw
新三部作で10歳以上離したりと、
後からさんざんっぱら変え続けながらも、
結局、死ぬ時に肉体が消失するジェダイと、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-nakigara
そのまま亡骸が残るジェダイの謎も、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぴら
解かれずじまい。
レイアが漠然と覚えている、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-tujituma
「自分が幼い頃に亡くなった、きれいで優しいのに、どことなく哀しげだった、実の母」って誰のことかも、わからずじまいと、
6本もの映画を費やしながら、話をついぞ満足に語り尽くせない(=ちりばめた伏線を回収できない)どこぞの熊ジイサンよりは、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-からから
ローリングは作家として、数段格上だと思われる。


(以下ネタバレ 赤字表記)
話を映画『死の秘宝 PART 2』に戻すと、
先日の「SHOWBIZ COUNTDOWN」(9/18深夜放送分)は、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-おうんt
今年1月から8月までの興収トップテン発表で、
1位に輝いた本作を、主演者たちが、どういう話かざっと説明していた。

ヴォルデモートが必勝のために欠かせない7つのアイテムのうち、3つをハリーたちに無効化され、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-あかれ
残りの4つが秘匿されている、ホグワーツ魔法学校が襲撃される。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-seizenn
……そういう話だったの?
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ぽった
原作者のローリングが独自に作り出した魔法世界のルールは本人以外にはわかりづらく、同時に彼女は、それをうまく伝える力にはさほど恵まれておらず、これまでの映画版もまた同様に、説明は不器用でヘタクソである。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-かいだん
その説明のヘタクソさは今回の映画でも相変わらずだけど、そういうあれこれとした飾りやおまけは、あくまでも本筋とか最後の謎解きをボカすためのブラフ(=目くらまし)だから、それが理解できなくてもかまわない。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-たいけつ
クライマックスは三段構えになっていて、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-あいけつ
ハリーは対決で自分が命を失うことを覚悟し、これが涙を誘う。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-kousenn
直接対決はしかし、意外とあっさりしていて盛り上がりに欠け、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-たいけつ
「あれ、死なないの?」と、軽くだまされた気分。
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-haituku

で、「このあっさり味でおしまい?」と物足りない気分でいるところに、最後の話の締めがあって、またまた感動。
この締めのためには、あのキャラとこのキャラをくっつけるしかなくて、そういう筋立てだったんだとも納得する。

まあ、原作の限界や問題は、現実世界と共存するファンタジーなのに、結局は「殺人容認」なところとか、「悪は醜い不具者」という短絡的発想にあるけれど、それは映画のせいではないので不問とすれば、

これまで10年間、8本の映画とつきあい続けたことを後悔しないで済む、堂々たる立派な最終作でした。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-oni
ありがとう、エマ・ワトソン!←結局それかよ!