96時間 | アディクトリポート

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観ましたよ!
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-テイクン3
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-テイクン2
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-テイクン
エンドクレジットで見ると2007年(製作)の映画なのに、アメリカ公開が2008年で、日本公開はようやく今年の後半。

いやー、面白かった!!
ムチャクチャなところもあるけど、この作品だったら、それは許されるんじゃないでしょうか。
久々に、「まともな」リュック・ベッソン映画でしたよ。

思えば、たとえば広末涼子が舞台挨拶でベッソンに花束を渡したら見初められて、「WASABI」(2001・日本公開2002)にでて、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-わさびスチル
記者会見で感極まって泣いてたことがあったけど、(2001年5月1日)
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-泣く
それはホントに感激してたかららしい。

これがネットで見つけた、公開に合わせた会見でのコメント。(2002年1月17日)
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-後日
 映画「WASABI」(ジェラール・クラヴジック監督)のヒロイン、広末涼子(21)が主演のジャン・レノ(53)とともに16日都内で会見=写真。昨年5月の製作発表で突然、泣き出した“涙の真相”を語った。

 フランスでは、すでに昨年10月公開されスマッシュヒット。日本の公開も来月2日に決まり、「やっと公開という感じ。『いつだ、いつだ』と友達に言われていたのでうれしい」と、この日は笑顔を見せた広末。

 製作発表での涙を振り返り、「映像で切り取られると、どう伝わるか分からないので、後々失敗したな、と思った」と苦笑い。「リュック(ベッソン監督)やジャンたちと一緒にいられてすごい幸せでうれしかった。会見のような気を張りつめているところで初めて近くに守ってくれている人がいることに喜びを感じた」と“喜びの涙”だったことを明かした。

 無事に念願の世界進出を果たした広末だが、「そんなに欲張ってはいないけど、チャンスがあれば、違う国でもと思っている」と意気込む。

 隣のレノから、「一つひとつの仕事を誠実にていねいにこなし、感性を大事にすることだ。後に彼女がどういう位置にいるか、私も楽しみだ」というアドバイスを受け、コックリとうなずきながら聞き入っていた。

 今後の広末の活動を左右する重要な作品だけに、日本での興行成績も気になるところだ。


映画を観たら、ベッソン製作の「TAXI」シリーズの路線で、新宿だか渋谷に行くはずが秋葉原だったりと、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-あきば
まじめに観る気がしない作品だったので、本人は「レオン」路線だと思って出たら、単なるおちゃらけ映画だったことにショックを受けて泣いたんだろうと思ったが、どうも違ったようだ。

俳優って、俳優の立場からしか映画を判断できないんだなあ。

とここまで書いてから、写真を探してネット検索したら、こんな別の記事に行き当たった。

広末涼子の涙のわけがわかりました。リュック・ベッソン監督の映画「WASABI」の完成発表記者会見で見せた、広末涼子の涙が論議を呼んでおりましたが、彼女の涙の意味が解明されました。

フランスで撮影が行われた映画「WASABI」(ジャン・レノ主演)で長期フランス滞在を強いられた広末涼子は、リュック・ベッソンの餌食になってしまったらしいのです。パリ在住の女優=田中ちゃんによると、この話は、撮影スタッフ間では公然の事実だそうです。「リオン」や「ジャンヌ・ダルク」の大監督=ベッソン氏は、女好きと女優食いが有名で、特に主演女優クラスを狙うそうです。フランス人ですから、しょうがないですけどね!?

広末ちゃんも日本では取り巻きのガードが固いようですが、フランスではタダの駆け出し新人女優ですから、誰からも相手にされなかったらしく、寂しかったそうです。


----だってさ。まあ日本でも、ガードは特に堅くなかったみたいですけど。

彼女の日本の家の描写で、ウルトラマンの怪獣ソフビが天井からたくさん吊されてたけど、若い女性にそれはアピールしないだろと思ってた。
だけど先日(9/15)「ダークナイト」IMAX版の上映待ちで、ラゾーナ川崎をぶらついてたら、ウルトラマンCLUBで、女子高生2人組が、怪獣ソフビを手にとってなにやら話し込んでいたので、2009年には通用するビジュアルだったのかも知れない。

さて、「96時間」に話を戻すと----
リーアム・ニーソンって、たしかカトリックのクリスチャンなんだけど、だからって杓子定規に「善い人」だけを演ずる気はないらしい。

はじめから終わりまでぬるま湯ダラダラだった究極の脱力映画「ラブ・アクチュアリー」(2003)の父親役はともかく、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ラブアク

「バットマン・ビギンズ」(2005)では、はじめは仙人のように人生を達観した存在として登場しながら、最後は結局……という役割だった。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ビギンズ

そのリーアム・ニーソンといえば、クワイ=ガイ・ジンで、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-クワイ
このブログではそこから当然、スター・ウォーズの話になるのだが、

私が常々「くだらねえなあ」と思うのが、クワイ=ガン・ジンの提唱したリビング・フォースがどうこうだとか、ホイルスのシャーマンからどうたらこうたらとかいって、映画で描かれた以上の意味を探ろうとするファンの不毛な試みである。

まあ、気持ちはわからないでもない。
新三部作からSWのファンになった人たちは(そもそもそれが間違いだろうということはさておき)、映画が終わった後も余韻に浸ったり、SWの世界に心酔するやり方の一つが、映画で語り尽くせなかったことを、あれこれいじくり回して推理するぐらいしか残されていないからだ。

だけどこれには、答えが出ない。
答えがあったら、きちんと映画で語られているはずだし。
そもそも説明がつかずじまいのことは、ルーカスだって決めかねて途中で放り出していたり、自分で伏線はったのを忘れきってたりするわけだから。

「でもあの本(スピンオフ小説や公認関連書籍)で、こう書いてあったじゃないか」とか言うのも、これまた恐ろしく、くだらない。
そういうのは、「ホントはこうだった」という真実の公開ではなくて、「ルーカスが無責任に放り投げたことを、こっちで尻ぬぐいしておきました」とか、「今度こういうことになりましたんで、その線でひとつよろしくお願いします」と後付けしてるだけに過ぎないんだから。

そういう意味では、リビングフォース云々は、クワイ=ガンの映画のセリフから分析してるんで、まだましな方ではあるけど、
Qui-Gon: "Don't center on your anxieties, Obi-Wan. Keep your concentration here and now, where it belongs."
クワイ=ガン:不安に心を支配されるな、オビ=ワン。今この瞬間(とき)に、この場所にいることにこそ、気持ちを集中するのだ。
Obi-Wan: "But Master Yoda said I should be mindful of the future."
オビ=ワン:お言葉を返すようですが、マスターヨーダは、これから起こることに気を配れとおっしゃいました。
Qui-Gon: "But not at the expense of the moment. Be mindful of the living Force, young Padawan."
クワイ=ガン:偉大な教えだって時と場合によるさ。フォースだって生き物なんだから、臨機応変に扱わないとな。

----と意訳すれば、「リビングフォース」なんて「用語」だって消え去ってしまうし。

だいたいあくまでもつなぎで適当なセリフをしゃべらせただけで、そこに後につながる重要な意味なんか込めちゃいないんだから、それを分析材料にする方が、ピントがずれまくっている。

こういう、ルーカスが平気で放り投げたことの一つに、死して肉体をとどめるジェダイと、フォースに完全に昇華して肉体を消し去るジェダイの違いがあった。

ルーカスは『エピソード1』の頃から、「新三部作を見通したら、その謎が解ける」と言い続けたが、結局わからなかった。

あまりにも多くのファンから同じ質問ぜめにあったプロデューサーのリック・マッカラムは、しかたなく『エピ2』と『エピ3』の間に、ルーカスに「なんで?」と訊いて、「お前はファンか!」とツッコミを入れられた。
その時点でも、ルーカスは『エピソード3』を見ればわかるの一点張りだった。

結局、きちんと説明できなかったのには、何かしらの事情でやむを得ぬ変更が生じて、説明が不可能になったためかも知れない。

じゃあ、その変更ってなんだったのか?

ルーカスは『エピソード2』直後のインタビューで、インタビューアーから、劇中でクワイ=ガンの声が聞こえたことについて触れられると、
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ベンジャンス
↑母親をなぶり殺しにされたアナキンは、怒りに我を忘れて、サンドピープルの一部族を皆殺しにするが、それを遮るように、クワイ=ガンの「アナキン、アナキン、やめろーっ!」という声が響いた。アナキンは当然無視……
「ビックリしただろ? あれについてはリーアム・ニーソンとも話し合った。結局今回は『エピソード1』の音声を使い回したけど、次回の『エピソード3』では、そういうわけにはいかないよ」
と、クワイ=ガン・ジンおよび、演者リーアム・ニーソンの『エピソード3』での再登場を示唆していた。

該当するシーンは、『エピソード3』のノベライズには残っている。
ジェダイ粛清をかろうじて逃れたヨーダは、クワイ=ガンの魂と会話をする。
しかしそのシーンは映画にはなく、ヨーダは史上初の「冥界から現世に影響を及ぼしたジェダイ」としてクワイ=ガンを評価し、この能力を、タトゥイーンでルークの成長を密かに見守ることになるオビ=ワン・ケノービに習得するようにと諭し、励ます。

実は長い間、再登場を拒否したのは、リーアム・ニーソンだと思っていた。
『エピソード1』の撮影準備の長さに辟易したニーソンは、「二度とSWには出演したくない」と公言してはばからなかったからだ。

虚言癖のあるプロデューサーのリック・マッカラムに、『シスの復讐』に合わせた来日中に、帝国ホテルでインタビューした時に、「なんでクワイ=ガンの再登場をやめちゃったんですか?」と訊いてみた。
「いや、実際にやってみたんだけど、なんていうか、しっくり行かないって言うか、唐突って言うか、嘘くさくてそこだけ全体から浮いてるって言うか……。なのでああいう形の、ヨーダのセリフで触れる形に落ち着いたんだ」と、けっこう長々と説明してくれた。
私はこの話を、まるで信用していなかった。

ところが実際に、リーアム・ニーソンは再登場場面の撮影はしていたらしい!

2005年1月9日の「USAトゥデイ」紙には、こんな特ダネが報じられた。

SW出演俳優のリーアム・ニーソンとサミュエル・L・ジャクソンは、二人とも5月に公開される新作『エピソード3 シスの復讐』のヒントをくれた。
ジョージ・ルーカスが、超極秘のクワイ=ガン・ジンの霊体としての短い顔見せ場面のために、リーアム・ニーソンを、かつてのアレック・ギネスと同様に撮影したということだ。
「細かいことは言えないよ。ジェダイの掟に反するからね」と、ニーソンは冗談めかしていった。


単体のカメオ出演なら、長い待ち時間もないだろうから、これぐらいならいいかと、ニーソンは引き受けたのだろうか。

そして秘密のはずのこれが報じられてしまったことにルーカスが腹を立てて、ニーソンの出演シーンを外してしまったのだろうか。
自分で前に言ってたこと(次回の『エピソード3』では、そういうわけにはいかないよ)も忘れて!

今となっては真相は闇の中だが、とにかく死んで消えるジェダイと、消えないジェダイの謎は、ルーカスはもともとどうするつもりだったのか。

どうせきちんと考えてなかった感じもするけど、それでも、一応の準備は整えていた。

冥界から現世に口出しできた最初のジェダイ、クワイ=ガン・ジンだが、死んだ時は肉体が残されている。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-お葬式
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-炎のアップ

そしてこの火葬のシーンは、『ジェダイの帰還(復讐)』の、ダース・ベイダーを荼毘(だび)に付す(=火葬する)場面を思い起こさせる。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-炎のベイダー
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-葬式
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-うえ

ルーカスは新三部作公開の下準備としての〈特別篇〉の『ジェダイ』(1997)から、ルークがエンドアで燃やしたのは、ダース・ベイダーの衣装(マスクや装甲服)だけで、中身のアナキン・スカイウォーカーの亡骸は、第2デス・スターから脱出してから、エンドアに降り立つまでに、姿を消していた、ということに設定を改めたらしい。

……聞いてないし!

そうすると、死んで肉体が消せたジェダイは、
*アナキン・スカイウォーカー(ただし消えるまでに時間差あり)
*ベン・ケノービ
*ヨーダ
----の3人だけで、いかに死んでからすごいことができたクワイ=ガンでも、自分の肉体を消す(昇華させてフォースと一体になる)ことはできなかった。

ということは、アナキン、ベン、ヨーダには共通で、クワイ=ガンだけ異なった、何かしらの条件があるはずだ。

なんだろう?

死に際に注目してみた。

アナキンは自分がもう長くはないことを知っていて、最後にじかに自分の目で息子の姿を拝んでから死んでいった。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-アナキン死

ベン(オビ=ワン)・ケノービは、ルークにダース・ベイダーを倒すべき敵だと示すために、あえて自分の肉体を犠牲にした。つまりこの時点で、霊界に旅立つ覚悟ができていた。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ベン
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-必殺
↑衣服を消さずに残したのは、ベイダーに倒されたのだと、遠目のルークに思い込ませるため。

ヨーダは、自分の寿命が尽きかけているのを知っており、老衰のように亡くなると、衣服ごと現世から姿を消した。ジェダイマスターにふさわしい完璧な昇華ぶり。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-よだ

つまりこの3人は、自分が死ぬことを知っていた。あるいは自ら死ぬ(=肉体を失う)決断をしたわけで、死ぬ覚悟ができていた。

ところがクワイ=ガンだけは、事情が異なっていた。
ダース・モールに倒されることなど、彼の人生の計画外だったからだ。
オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-ジン

クワイ=ガンは旅の途中で見いだした、フォースの強い少年を、立派なジェダイに育て上げる自信があった。
ただし、自分が自ら修行を授ければ、という条件付きで。
$オレにやらせろ! 作家浪人Addicto救出プロジェクト-後見人
↑クワイ=ガンはアナキン少年の後見人を自認していた。

だからモールの刃に倒れた時に、この時点で信頼できる弟子のオビ=ワンに、自分のことなど何も語らず、アナキンの教育だけを託して事切れた。

というわけで、肉体を消し去るジェダイには、「あらかじめそうする覚悟が出来ている」という条件が必要なのではないか。
アナキンの肉体が消えるのにタイムラグがあったのは、事切れる寸前に息子との和解と癒しが与えられ、そこでようやく善へと回帰はしたものの、それまでの暗黒卿の長ーい歴史がこびりついていて、肉体を瞬時に消し去るのを阻んだ、と説明をつけられるのではないか。

まあ、今となっては全ては憶測ですが。

このブログのタイトルどおり、ホント、私にやらせてくれたら、映画史に残る新三部作にして差し上げましたよ。

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