サマーウォーズ | アディクトリポート

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真実をリポート Addictoe Report

この夏一番人気で評価も高いこの作品。
やっと観ましたよ!

ホントをいうと、細田監督の前作『時をかける少女』には、世間の評価ほど感心しなかった。
不満だったのは、いかにもアニオタ狙いっぽい作りと、主人公のうかつな時間旅行の使い方。
この2点が気に入らなかった。
未来人の締めのセリフも、私はバカなので,意味がよくわかりませんでした。

どうせ本作も、アニオタの手心の加わった高評価なんだろうと思ったけど、実際は違った。

たいへん。まともな作品でした。

クソマジメにやらず、茶目っ気が随所に見られる,作り手の余裕とサービス精神がよい。
予告では,倫理優等生みたいな臭みを予感したけど、本編を見通せば、その印象はかなり軽減された。
メッセージとしても、まともで好ましい。

以前(20~30年ほど前)の邦画の実写演出の環境は荒涼としており、アニメの演出の方がよっぽどまともだった時期がある。

だけど最近は,アニメだからと評価に手心を加えないと、とても観られない作品が増えちゃった。
本音をいえば、ファン大絶賛の『エヴァ』だって、今年のヤツの前、10年前の「前科」を知れば、これぐらいやって当然って思いもある。

だけどこの前,ラジオで初めて細田監督の声や話している様子をきいたが、アニメ演出家というと相当に「変わった人」が多い中で、まったくそういう雰囲気がない、まともな社会人としての姿勢が感じられて、この人の作品なら、期待、信頼できるでしょ、と思ったらそのとおりだったので、うれしかった。

細田監督には、ジブリみたいな朽ちた環境に移籍せず、御自身の築かれた土台でひき続きご活躍いただきたい。

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