みなさんこんにちは。

 

そしてお久しぶりです。

 

 

 

 

前回少しお話しましたが、更新していない間に看護師の特定行為研修の共有科目が終了しました。

 

 

 

共通全6科目、

臨床病態生理学       36項目

臨床推論           25項目

フィジカルアセスメント    16項目

臨床薬理学          42項目

疾病臨床病態概論      54項目

医療安全学・特定行為実践 25項目

 

 

 

約8000分の座学と198回のテストと科目修了試験6回を経て

 

やっと特定行為研修のスタート地点。

 

 

 

 

レベルが高いと思っていたけど本当にすごいですね

何度心が折れたことか、、、

 

皆さん!

 

看護師の特定行為研修で何が一番重要かわかりました

 

これから受講しようと検討している人必見です

 

学力?暗記力?

 

 

 

ちがいます

 

 

 

 

 

やり遂げるという力

 

継続しようとする力が重要です

 

 

だって大学院編入に70万円支払い、座学を約8000分、200回以上の試験でそのすべてが合格必須ですよ。

 

 

私も何度落ちたことか

 

 

 

 

20点取った日もありましたよ(笑)

 

 

 

 

 

ちなみにその履歴もすべて残ります

 

 

 

 

とにかく折れないようひたすら継続する意思がないと厳しいです

その気持ちさえあれば特定行為の共通課題はクリアできます

 

 

 

昨年の時点でテストも終えて、科目修了試験もすべて終了しました

 

そんなテストのなかでおもしろいなぁ

と思ったものをあげていきますね

 

 

 

 

 

 

 COPD の長期管理について正しい組み合わせはどれか、1 つ選びなさい
1.    治療の中心は禁煙とともに吸入ステロイド薬である
2.    呼吸リハビリテーションは生存率の改善を望める
3.    呼吸機能検査において閉塞性障害の程度と息切れの自覚症状に解離のみられる患者には心臓超音波検査を勧める
4.    安静時PaO2 60Torr、労作後PaO2 50Torr である患者は在宅酸素療法の適応である
5.    るい痩の進行がみられCOPD groupC(mMRC grade4、増悪のため入院を繰り返す)の患者には、栄養療法、カロリー摂取として炭水化物の摂取を勧める

 

 

A.    1、2、3
B.    1、2、5
C.    1、4、5
D.    2、3、4
E.    3、4、5

 

答えはDです

まずは1について

治療の中心は気管支拡張薬であり、吸入ステロイド薬を追加する患者は主に増悪を繰り返す場合や気管支喘息を合併する場合(ACOS)だから×

5については

COPDは病状が進行するにつれ、①労作時の息切れ②活動性低下③運動能力低下④骨格筋の廃用⑤労作時の息切れと、いわゆる負のサイクルになりQOLが低下するんですね。そのサイクルを断ち切るためにも栄養管理は大切であり、高エネルギー、高蛋白食の指導が基本である。そのため、カロリー摂取源として炭水化物よりも蛋白質が勧められるから×

ちなみに蛋白源としては分枝鎖アミノ酸を多く含む商品の摂取が勧められます

 

 

 

次の問題

 

 

35歳男性、皮膚の黄染と倦怠感を主訴に来院した。発熱はなく、腹痛や腹部膨隆はない。
<血液検査>
T-Bil 8mg/dL、D-Bil 5mg/dL、AST 1,000U/L、ALT 1,200U/L、γ-GTP 120U/L、ALP 100U/L、PT% 40%
この患者について誤っているものはどれか、1つ選びなさい

A. 直接ビリルビン優位のビリルビン上昇である
B. トランスアミナーゼが非常に高いことから肝炎などを疑う
C. 急性肝炎の原因となる、ウイルスや薬剤のチェックを速やかに行う
D. バイタルも保たれており、外来で経過観察でよい

 

 

答えはDです

PT%が低下してきており、劇症化する可能性もあります

速やかな原因検索と、入院での経過観察が必要になるとの判断です

肝性脳症やPT%のさらなる低下がないか、モニタリングする必要もあります

 

 

 

 

次の問題

 

 

血清カリウム濃度異常の治療として正しいものはどれか、2つ選びなさい

A. K:6.5mEq/Lの症例において、10%ブドウ糖液250mLにヒューマリン(R)R 10単位を混注し、末梢静脈路より1時間かけて投与した
B. K:2.1mEq/L、心電図でT波平坦化がある症例において、塩化カリウム(KCL注)1A(20mEq)を側管より10秒かけて投与した
C. K:7.0mEq/Lの症例において、イオン交換樹脂(カリメート(R))内服で治療を開始した
D. K:6.5mEq/L、心電図でテント状T波が出現した症例において、不整脈予防目的でグルコン酸カリウムを投与した
E. K:3.3mEq/L、症状のない症例において、塩化カリウム(スローケー(R))600mg 4錠を朝夕2回にわけて内服投与した

 

 

 

答えはA.Eです

低カリウム血症の治療として塩化カリウムを静脈投与する場合はワンショットは心停止に至る禁忌です

イカリメートは食事からのカリウム吸収を抑制する薬剤なので効果発現に時間がかかり急性期の治療には向きません。CKD患者でよく使用されます。

高カリウム血症でのカリウムの補給は禁忌ですね。グルコン酸カリウムは低カリウム血症の際に使用するので真逆です

 

 

 

 

 

さて、皆さんは満点でしたか?

 

 

  大丈夫。自分も間違えまくってます!!

 

 

 

 

これらの問題からわかることは、すべてにおいて在宅で利用者の状態観察やアセスメントに生かすことが出来るという点です

 

検査値データを持っている利用者の内服薬からわかること、症状とデータ力予測することも可能ですね。

臨床では医師の指示を仰ぐ場面がとても多いのですが、在宅の場合はそうもいきません。

訪問看護師の観察によってどのような状況で主治医へ報告するべきか、その判断を必要とすることが多々あります

 

 

 

だからこそ特定行為研修では確実に訪問看護師としてのスキルアップにつながります。

 

 

訪問看護はケア範囲が多岐にわたります。

小児から後期高齢

循環器から消化器、皮膚疾患、精神

 

 

特定行為には区分がありますが、共通科目だけでもやりがいがあります。

絶対にケアに生かすことが出来ます。

当事業所のように『研修費用は全て会社負担』なら後は自分のやる気だけ!!

 

是非チャレンジしてみてください!!

 

 

 

 

 

 

久しぶりの更新でしたが、また細々と更新していこうと思っています。

 

 

 

少しだけ近況をお知らせします

 

1月には美郷町に『ごてんまりα訪問看護ステーション』をオープンしています。

詳しくはまた今度記載しますね。

 

 

『ごてんまりα訪問看護ステーション』の開設によって、今まで以上に神経難病・精神・小児・ターミナルケアで困っている地域へ走る事ができるようになりました。

 

 

もちろんリハビリも

 

秋田市・由利本荘市・にかほ市・矢島鳥海の各事業所のように

 

ちゃんと作業療法士と理学療法士が在籍しています。

 

 

 

 

2年前に目標にしていた

 

 

 

『中央県南をトライアングルで結び、医療介護の弱者をなくす!!』

 

 

という所まで持ってくることが出来ました。

 

これからの目指すところについては次回の更新で詳しく書いていこうと思います。