14日、仕事を終えてから飯豊山の登山口近くの宿「いいでの湯」に素泊まりする。翌15日早朝4時に起床。カーテンを開けて外を見ると暗い。雨が降っているようだ。
粉末のスープにポットのお湯を注ぎパンをかじる。5時に宿を後にする。薄暗い中車を走らせ登山口に到着。雨脚が強まり山は濃い霧に包まれている。
「まいったな～」
スマホで天気予報を見るとお昼まで雨、午後からあがるようだ。最低気温が4度、最高気温が12度。
「さあ、どうしたものか」
車の中でしばし様子をみる。私の足では、山小屋まで5～6時間はかかる。午前中いっぱい雨に打たれて体は持つのか、でも3日間休みをとってせっかくここまで来たんじゃないか、出発時間を遅らせたらいいんじゃないか、いや、それじゃ山小屋に着くのが夕方になる。
30分ほどあれこれ思い悩みました。
下した結論は撤退でした。登山はあくまでも趣味です。楽しんでするもの、修行ではない。
それに沢山の人に助けてもらった命です。ここまでたどり着けただけでも感謝しなきゃ。
ここ山都町はそばの名産地です。そば畑には真っ白いそばの花が満開です。うまいそばでも食べて帰ります。
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